コラム2019/07/12
夏に多発する脳梗塞~コップの1杯の水がリスクを下げる~
夏に多発する脳梗塞~コップの1杯の水がリスクを下げる~
夏場、就寝中に多く発症
脳血管障害、いわゆる「脳卒中」には、血栓が血管につまる「脳梗塞」と血管が破れる「脳出血」、「くも膜下出血」の2つのタイプがあります。
国立循環器病研究センターの調査によると、これらのうち「脳梗塞」は6月~8月の夏場、睡眠中と朝の起床後2時間以内に多く発症することがわかりました。
就寝前・起床時にコップ1杯の水を
夏場、就寝中、起床時に脳梗塞が起こりやすい理由として、体内の水分不足が挙げられます。夏は汗を多くかくため、身体の水分量が減ります。それに見合う量の水分を補給しないと血液量が減り、血流が停滞。同時に血液粘度は上昇するため血栓ができやすく、血管が詰まりやすくなります。
とくに高齢者はのどの渇きを感じにくかったり、水分を保つ働きのある筋肉の量が減るなど、気が付かない間に水分不足に陥っている可能性があります。脳梗塞になるリスクを下げるにはこまめに水分を摂り、就寝前と起床後にコップ1杯のずつの水を飲むようにしましょう。また、利尿作用の強いアルコールの摂取はほどほどに。暑いときは我慢せずクーラーを使用して、快適な室温を保ちましょう。