コラム2022/05/09
糖尿病と空腹時間の関係性
日々生活をしていると、「今更聞きにくいな」とか「調べるの面倒だな」とか思うことありませんか?
このコーナーでは簡単に、なんとなく知っておけば役立つであろうお話をQ&Aで紹介させていただきます。
糖尿病患者は、食間の空腹を避けた方がいいのか、空腹時間があった方がいいのか、どちらがいいのでしょうか。
飲んでいる糖尿病薬の種類、肥満の程度や生活パターンによって異なります。
糖尿病合併症を予防するためには、血糖コントロールの改善が大切です。
最近の報告では、頻回に低血糖を起こすと、心血管リスクが高くなることが知られています。
そのため、低血糖を起こさない質のよい血糖コントロールが求められています。
もし、低血糖を起こす糖尿病薬(スルホニル尿素薬やインスリンなど)を処方されている人は、空腹感が低血糖のサインになっている可能性があります。
中には、糖尿病薬のために低血糖気味で間食をしている人もいます。
例えば、夕方に極度の空腹感が出ている場合には、血糖のチェックと薬が必要かもしれません。
肥満を伴う患者さんの中には、空腹感をあまり感じず、時間になったら、食事をしている人がいます。
その場合には、1回の食事量が多すぎることもあります。
その際は、1回の食事量を少し減らした方がよさそうです。
肥満傾向の人は、空腹になると何かつまむ傾向があります。
そこで、少し我慢すると、身体についている脂肪を使い始めます。
つまり、空腹感は脂肪が燃え始めた証拠なのかもしれません。
夕食が遅くなる人は、夕方と帰宅後の2回に分けて食べるのも一法です。
このように、飲んでいる糖尿病薬の種類や肥満の程度、生活パターンによって変わります。
まとめ
空腹は最高のスパイスとも言われています。上手に空腹感と付き合うことが大切ですね。