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ヒツジの皮をまとうオオカミに気をつけろ??vol.2 平気で他人を傷つける人々

コラム2022/03/30

ヒツジの皮をまとうオオカミに気をつけろ??vol.2 平気で他人を傷つける人々

前回は、ヒツジの皮をかぶったオオカミみたいな人、いわゆる隠された攻撃性をもつ「マニピュレーター」の特徴について、お話させていただきました。

今回はいよいよマニピュレーターが使う戦略と、それぞれの戦略に対しての予防策ご紹介させていただきます。

マニピュレーターの13の巧妙な戦略

隠された攻撃性を否定する

マニピュレーターは、攻撃的な態度がばれないよういくつもの予防線をはりますが、ばれた場合もあくまで否定します。

選択的不注意をつかう

自分から意識的に選んで、気づかない(不注意)ふりをします。

簡単に言えば、「気づいているのにしらを切り通す」ということです。

合理化する

大抵、何か問題が起こった時は双方に原因があるものです。

しかし、あなたが「そうだね、こちらも○○と言う点では、ミスだったかも」

なんて言おうものなら鬼の首を取ったとばかりに責めたてます。

反論を試みれば、口が達者なため、上手いこと言いくるめられたりします。

話題を転換する

急に話題を変えられると注意をそらされるため、人は混乱します。

人の注意をそらすのはマジックでもよくつかわれる手法ですが、急な話題転換で注意をそらして惑ったところにつけこんで、会話の主導権を握ろうとします。

嘘を使う

部分だけみれば正しそうなことも全体からみたらまちがっていることはよくあります。

連中はまさしく「自分に有利になり、かつ部分的に正しく見えること」を探してきて主張するのです。

自分に不利な事実はうやむやにして、自分に有利になる事実だけを使って主張します。

暗に脅迫する

「いうこときかない?とどうなるかわかっている?」みたいな感じで脅してきます。

さらに、マニピュレーターは表向きにはいい人そうに見えるため、味方が多く、自分の手を汚さず、見方をけしかけてあの手この手でつぶしにきます。

これはクラスの人気者に嫌われれば、結果としてクラス全体からいじめられるという構造に似ています。

相手の良心を利用する

人にもよりますが、マニピュレーターは良心や共感性が低いため、あまり人を傷つけることに抵抗がありません。

恥をかかせる

人前で恥をかかせることに長けていて、あなたに恥をかかせて立場を悪くさせようとし、さらに、あなたに話をさせようとさせるため、とてもたちが悪い。

被害者面をする

被害者面をすることで他人の同情を買おうという手法です。

被害者を叩く

計画的に被害者面して「本当の被害者を叩く」ような構図で、事前に第三者視点から、真の被害者に自分がひどい扱いをうけたと思われるような状況を作り出します。

善人を演じる

はたからみると「人のために一生懸命な模範市民」に見えるように過ごしています。

限りなく白に近い黒、天使の仮面をかぶった悪魔です。

相手の欲望を利用する

連中は他人が今何を欲しているかを察知するのが抜群にうまく、人の承認欲求を利用するのが上手いです。

責任転嫁する

連中は自分に都合の悪いことは責任転嫁です。

自分に都合の悪いことは全部棚上げ。

マニピュレーター対策の前提

後述する4つの対策の前提として、以下が大事になります。

許容範囲を設定する

許容範囲を相手が超えてきたら何をするか決める

自分が相手に要求している物を明確にする

精神的サポートをしてくれる存在をもつ

以下順に見ていきましょう。

許容範囲を設定する

交渉でも同じですが、「ここから先は譲るわけにはいかない」という一線を引くということです。

許容範囲を相手が超えてきたら何をするか決める

事前に決めておかないと人間は不測の事態には対応できないのです。

ちなみに、これは交渉で不利にならない技術でもあります。

自分が相手に要求している物を明確にする

自分が相手との関係に何を求めているのかをあらかじめ明確化しておきましょう。

精神的サポートをしてくれる存在をもつ

誰しも自分が当事者となると冷静に判断できないものです。

あなたが相手を必要以上に敵視したり、自分を責めて間違った判断をしないために客観的に意見を言ってくれる存在が必要です。家族や親友等の内から探すのが現実的です。

マニピュレーター対策4か条

1.相手の目的を理解する

人の行動には動機があります。

身近にカバートアグレッションがいるなら、あなたの行動や心理をどのようにしてコントロールしようとしているのかについてよく観察研究してみましょう。

2.言いわけは聞かない

自分が都合悪くなるとあの手この手でいいわけを考えてきます。

言い訳に決して耳を貸してはいけません。

同調や共感を示すと図に乗ってさらに攻勢を強めるので、絶対に彼らの言い分を受け入れてはいけません。

3.ストレートに話す

曖昧な表現を多用してけむに巻こうとしてきます。質問に正面から答えてほしい」みたいな感じでストレートにいいましょう。

4.徹底的に追い込んで敵に回すようなことは避ける

これはすごく大事です。

マニピュレーターと対峙する際は、あなたが譲歩できないこと以外は譲った方がいい賢明です。

、転がされているように演出するのも賢い選択です。

半沢直樹みたいに強い信念のもと悪事を暴き、社長までにのしあがるサクセスストーリーは爽快ですが、

マニピュレーターの象徴のようなキャラの大和田常務を土下座させ、完膚なきまでに叩きのめすような真似は絶対に避けましょう。

もって生まれた強運、鋼のメンタル、全てを捨てる覚悟があり、人生をかけてでもなしとげたい志があれば別ですが。。。

まとめ

今回は、マニピュレーターが使う戦略と予防策についてご紹介させていただきました。

「敵を知れば、百戦危うからず」です。

まずは相手の手口を理解して、しっかりと対策していきましょう。