コラム2022/03/25
知っておきたい!?~心拍数と高血圧の関係について~
日々生活をしていると、「今更聞きにくいな」とか「調べるの面倒だな」とか思うことありませんか?
このコーナーでは簡単に、なんとなく知っておけば役立つであろうお話をQ&Aで紹介させていただきます。
心拍数が高いことと、高血圧とはなにか関係はありますか?
高血圧で心拍数が基準値よりも高い方では、心疾患のリスクが高まると言われています。
血圧と心拍数はどちらも心臓に関わる言葉ですが、それぞれ別のものです。
血圧とは、血管内の圧力のことで、心拍数とは、心臓が拍動する回数を指します。
心拍数の基準値は、年齢・性別によって異なりますが、1分間に60~100回程度です。心拍数と脈拍数は同じ意味を指す言葉です。
血圧が高いからといって、必ずしも心拍数も高いとは限りません。
身体は、運動や緊張、興奮、ストレス状態などでより多くの血液(酸素)を必要とするとき、心拍数を増やすことで対応します。
運動した後にバクバク、心臓に負荷をかけてしまいます。
このような心拍数が高い状態が続くと、健康に悪影響があります。
特に高血圧患者さんでは心拍数が増加するに従い、心疾患の発症や死亡のリスクが高まることが、疫学調査により確認されています。
またその調査では、血圧・心拍数がより高くなるほど、心疾患の発症や死亡のリスクも高まる結果となっています。
心拍数が高くなる原因としては、
・仕事などのストレスによる頻脈(頻脈=脈が速いこと)
・高齢者の慢性心房細動(心房が小刻みに動き、けいれんしているような状態)
・ホルモンバランスの乱れ(甲状腺機能亢進症や女性の更年期障害など)
などが考えられます。
まとめ
血圧と心拍数はどちらも心臓に関わる言葉ですが別のものとして把握しましょう。
もし、必要以上に胸がドキドキする、めまいや立ちくらみなどの症状があれば、一度、医師に相談してみてください。