コラム2022/03/23
知っておきたい!?~糖尿病とエナジードリンクの関係について~
日々生活をしていると、「今更聞きにくいな」とか「調べるの面倒だな」とか思うことありませんか?このコーナーでは簡単に、なんとなく知っておけば役立つであろうお話をQ&Aで紹介させていただきます。
仕事の疲れなどからエナジードリンクを飲むことがあるのですが、糖尿病に影響はあるのでしょうか?
エナジードリンクには糖分やカフェインが多く含まれています。
その効果は一過性で、糖尿病だけでなく、心血管にも悪さをすることがあります。
仕事の疲れに対してはエネジードリンクではなく、休養やストレッチなどで対処してみてはいかがでしょう。
「エナジードリンク」(Energy drink、栄養ドリンク)と呼ばれるカフェイン入りの清涼飲料水が、最近人気です。
カフェインは、コーヒーや緑茶などに含まれる成分で、眠気や疲労感を抑える作用があることから、エナジードリンクを眠気覚ましとして、あるいは仕事中などに飲まれることが多いようです。
しかし、エネジードリンクを飲むと、心拍数や血圧が増加し、不整脈を引き起こすので、心血管系に悪さをします。
カフェインの摂取量の目安として、欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、「成人では1日400㎎未満に抑え、1回の摂取量が200㎎を超えないようにするべき」との見解を発表しています。
さらに、適量を超えてカフェインを摂取すると、血糖値を高めるホルモン分泌が促され、インスリンの作用を妨げる可能性があるという報告もあります。
一般的なコーヒー(200mL)に含まれているカフェインの量は約60~80㎎程度ですが、国内で販売されているエナジードリンクに含まれているカフェインの量は、100㎎~200㎎です。
これらの数値を参考にしながら、1日の摂取量を守っていただけたらと思います。
また、エナジードリンクには糖分が100mLあたり約10g程度含まれていることが多いため、甘い飲料は糖尿病になるリスクを高めるので、エナジードリンクの摂取にも注意が必要です。
まとめ
仕事の疲れに対しては、エネジードリンクではなく、休養やストレッチなどで対処してみてはいかがでしょう。