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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

塩野義、コロナ飲み薬を承認申請=国産初、安定供給へ一歩

コラム2022/03/02

塩野義、コロナ飲み薬を承認申請=国産初、安定供給へ一歩

塩野義製薬は25日、新型コロナウイルスの飲み薬について、厚生労働省に製造販売の承認を申請したと発表しました。

承認されれば国産の飲み薬は初めてとなり、国内での治療薬の安定供給につながりそうです。

同社は、臨床試験(治験)の完了前に実用化を認める「条件付き早期承認制度」の適用を求めています。

条件付き早期承認とは、治験が難しい医薬品について発売後に有効性や安全性を改めて評価する条件で承認する制度です。

メルク社が開発したコロナの内服薬「モルヌピラビル」(商品名ラゲブリオ)は

年齢では61歳以上とされ、重度の肥満や糖尿病などのほか、がんや慢性腎臓病、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、心不全や冠動脈疾患などの重篤な心疾患、肝硬変など重度の肝臓疾患を抱えている「重症化リスク」が高い患者が対象でした。

今回の飲み薬はウイルス増殖を抑える錠剤で、軽症者ら向けです。

感染初期に1日1回、5日間服用します。

昨年9月に最終治験を開始し、変異株の「オミクロン株」感染拡大後の1~2月に428人を対象にした治験では、体内のウイルス量が減少する効果を確認しました。

症状のうち、オミクロン株に特徴的な鼻水やせきなどについては、明らかな改善効果が認められたとしています。

今年度中の供給開始も視野に入れ、準備を進めています。

3月末までに100万人分、来年度には1000万人分以上を生産する計画とみられます。

飲み薬の一日でも早い普及が待ち望まれますね。