コラム2022/03/03
介護領域での“デジタルトランスフォーメーション” 高齢者の介護予防が発展している
昨今、高齢者の健康づくりや介護予防に通信やデジタル技術を役立てようと、電機メーカーなどがサービスやシステムを相次いで開発しています。
認知症徘徊者への対策としてGPS付の靴を活用するケースなどもあり、管理されるという複雑な気持ちもある反面、安心して見守れるのは良いのかもしれません。
今回は新しい健康アプリをご紹介致します。
「社会参加のすゝめ」produce by日立製作所
4月から高齢者向けの健康アプリを提供予定とのこと。
アプリは利用者の同意をもとに位置情報から外出の頻度や歩いた距離といったさまざまなデータを集めて知らせるほか、体を動かす効果など健康面のアドバイスもするようです。
さらにほかの企業と連携し、このアプリのデータをもとに例えば積極的に外出している場合は介護保険の保険料を割り引くなど、運動や社会参加を促すサービスの開発につなげたい考えがあるようです。
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/02/0215.html
「歩行センシング・ウェルネスソリューション」produce by NEC
NECは靴に取り付けた小型センサーで歩く速度や歩幅などのデータをリアルタイムで集めるシステムを開発しました。
靴の開発をはじめ、リハビリでの活用にも生かしたいともしているようです。
https://jpn.nec.com/press/202110/20211008_03.html
介護費用の状況は
厚生労働省によりますと自己負担分を除いた介護費用は10兆円を超え、この20年間で3倍以上に増えています。
そのため、通信やデジタル技術を高齢者の健康づくりや介護予防に役立てようというサービスの開発が活発になっています。
まとめ
介護サービスの利用総額は年々増加を続けていますが、健やかに暮らすことができる持続可能な社会の実現に向けて、より利便性の高いリーズナブルな新しいなテクノロジーの開発に期待したいですね。