コラム2022/01/18
冬場に増える転倒事故!転倒予防法と打撲してしまったときの対処法
今年は例年にもまして、名古屋でも雪が多く見られますね。
雪があまり降らない地域で怖いことのひとつは、雪道での転倒です。
先日、東京では、雪による転倒などで262人が救急搬送されたと報道がありました。
今回は、雪道での転倒予防法、万が一転倒により打撲してしまったときの対処法について、ご紹介させていただきます。
冬場はどんな所で転倒事故が起こりやすい?
冬場で多くなるのが、路面の凍結による転倒事故です。
除雪などがしてある場合でも、雪が凍っていると解けづらい日陰の歩道など、注意が必要な場所の一つです。
また、バスやタクシーの乗り場、タイルの歩道や地下鉄の出入り口、ロードヒーティングの切れ目などは挙げられます。
ロードヒーティングの切れ目には、解けた雪がシャーベット状になっているケースが多く、
ロードヒーティング上は雪が解けていて歩きやすいですが、切れ目では滑りやすいということを想定しておきましょう。
転倒事故を防ぐためには?
滑り止めアイテムを活用する
冬場の転倒事故を防ぐためには、靴の裏に滑り止めを付けておくと効果的です。
具体的には、滑り止めのアタッチメントを装着したり、靴裏の溝が深いものやスパイクのあるものを履いたりすることがおすすめです。
滑りやすい場所を想定しておく
バスやタクシーの乗り場、タイルの歩道や地下鉄の出入り口、ロードヒーティングの切れ目などの滑りやすい場所では、最善の注意を払い歩くことを心掛けましょう。
特に、小さな子どもや高齢者と歩くときには、手を繋いで歩くなど家族の転倒も未然に防ぐようにしたいですね。
滑らない歩き方をする
滑らない歩き方をすることも転倒事故を未然に防ぐためには有効です。
大きな歩幅で歩くと踵から地面に着地してしまうため、地面との設置面積が小さく転びやすくなってしまいます。
小さな歩幅で路面に足の裏全体をつけるイメージで、ゆっくりと歩くことで転倒のリスクを減らすことができるでしょう。
この際、地面に垂直に踏み出しながら、体の重心をやや前傾にすることでバランスが保ちやすくなります。
転倒して打撲してしまったときの対処法
冬場の転倒事故で多く報告されているのは、打撲と骨折です。
年代が上がるほど、骨粗しょう症などにより骨がもろくなっているため骨折するケースも多くなります。
転倒したときに打った部位で、対処法も変わってくることを覚えておきましょう。
頭部を打ち付けてしまった場合
まず、転倒して頭部を打ち付けてしまった場合には、一刻も早く病院を受診します。
脳しんとうなどを起こすケースもあり、ひどい場合には後遺症などを残すこともあります。
足や腕などを打撲した場合
足や腕などを打撲した場合には、冷やして安静にしておくことが大切です。
痛みのないアザだけなら、冷やして様子をみるうちに痛みが引いていくケースもあります。痛みが強い場合には、打撲したひじやひざなどを当て木で固定する必要があります。
固定した後は、打撲した箇所を無理に動かさないようにしましょう。
痛みが引いた後もしばらくの間は、激しいスポーツをしたり重い荷物を持ったりすることは避けるようにしましょう。
転倒時に同時に多くの部位を打撲してしまった場合は、どこを打ったのか覚えていないというケースもあります。
そのような場合にも、出来るだけ早く外科や整形外科などを受診するようにしましょう。
打撲したときにやってはいけないこと
打撲をした際に、対処方法がわからないことを理由に応急処置をしないことはやめましょう。
応急処置をせずに打撲した部位を放置した場合、コンパートメント症候群になる可能性があります。
コンパートメント症候群とは、血行障害が起こることにより必要な筋肉や神経が壊死してしまうことです。
また、打撲した箇所を無理に動かすことも避けるべきだといえるでしょう。
むやみに動かすことで、打撲を悪化させてしまいかねません。
骨折や骨にひびが入っている可能性もあるため、打撲部位は安静に保つことを心がけましょう。
まとめ
普段、日々の外出の際に、転倒に気を付けている人も多いと思いますが、雪道では、転倒リスクが高まるため、いつも以上に注意する必要があります。
まずは、滑り止めの靴や歩き方を工夫することなど、転倒をしないように対策しましょう。
万が一、転倒して打撲をしてしまったときは、放置してしまうことで、打撲などの治りを遅くしてしまうケースもあります。
応急を処置して、早めに受診しましょう。