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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

オンライン診療は進んでいくのでしょうか?

コラム2019/05/29

オンライン診療は進んでいくのでしょうか?

オンライン診療は進んでいくのでしょうか?

先日、病院のソーシャルワーカーさんから「オンライン診療を今後導入する予定はありますか。」とのご質問をうけましたので、現状と課題をまとめさせていただきます。

オンライン診療とは?

スマホやPCなどのデバイスを利用して、医師が患者の診察や診断を行い、処方などの診療行為をリアルタイムで行うものをいいます。

オンライン診療の現状

(朝日新聞より)

医療関連サービス振興会が昨年9~12月に全国の4千病院を対象に、アンケート調査を行った結果、「オンライン診療」の利用が広がっていない実態がわかった。

また、日本オンライン診療研究会が、オンライン診療に関心がある医師154人を対象にしたアンケート(昨年12月~今年1月)によると、過去3カ月以内に実施したのは7割で、このうち実施回数を答えた78人のうち69%(54人)は、1カ月あたり5回未満にとどまっていた。

オンライン診療の課題

・対象疾患が少ない
・情報セキュリティーの確保
・通信環境整備の費用負担
・対面診療と比べて入手できる情報の限界など

その他、初診から6カ月の間は毎月同一の医師により対面診療を行い、かつ初診から6月以上経過していることや連続する3月は算定できないことなど、保険診療についての縛りが強すぎるなど指摘もあり、当面、オンライン診療の大幅な普及は難しいと見られています。