コラム2019/05/13
あきらめていませんか、維持期のリハビリテーション!
あきらめていませんか、維持期のリハビリテーション!
2019年4月より維持期のリハビリが原則医療保険の適応ではなくなりました
脳出血や脳梗塞、肺炎や認知症による嚥下障害など、リハビリを必要とする病気は沢山あります。そのような病気にかかると、体力が低下し、リハビリが必要となります。リハビリは急性期リハビリ(病気を発病して、約2週間以内)、回復期リハビリ(病気を発病して、約半年以内)、維持期リハビリ(病気を発病して、約半年以上)に分けられます。最も効果があるのは急性期、回復期と言われていますが、体力を維持するためには定期的な維持期リハビリが必要です。しかし、国の財源不足から、今後、維持期のリハビリは保険では認められなくなってきます。
こんなお悩みはないですか?
回復期リハビリテーション病棟で歩けるようになったけど、自宅に戻ったらだんだん歩けなくなってきた。
デイサービスやデイケアでリハビリを受けているけど、言語聴覚士がいないので、嚥下の訓練は無理みたい・・・。
訪問リハビリを受けているけど、介護保険の利用枠がいっぱいなのでこれ以上利用できない。もっともっと、リハビリを受けさせてあげたい!
このような方にはリハビリ強化入院をお勧めしています!
19名のセラピスト(理学療法士8 名、作業療法士6名、言語聴覚士5名)が、患者さま一人ひとりの状態に合わせた訓練プログラムを実施しています。在宅復帰に向けた実践的な訓練から、生きがいを感じられる療養生活の提案まで、幅広い患者さまに対応が可能です。
脳卒中後遺症で発病から半年以上過ぎてしまった方
神経難病などで在宅療養をされている方
長い療養生活で次第に体力が低下し、寝たきりになってきた方など
お気軽にお問い合わせください。
◆厳冬期、暑さの厳しい夏季などは、救急患者様のご利用を優先するため、利用できない場合があります。
◆リハビリ強化入院の目安は2週間から2か月までです。
リハビリ強化入院のリハビリ内容
理学療法
“ベッドから離れる”(離床)を促すために寝返りを行う練習、ベッドから起き上がる練習や座る練習など、基本的な動作の取得を目指します。また、転倒予防や歩く訓練など、全身的な運動を行うことで持久力を高める訓練も行っています。
作業療法
作業療法では主に、日常生活動作(食事・トイレ・更衣など)や上肢機能、高次脳機能の向上を目的とした治療を行っています。また、体力の低下や認知症により活動性が低下している患者さまに対して、趣味活動やレクリエーションを行い、自発性や発動性の向上を促し、患者さまに合わせた生活に戻れるように訓練や援助を行っています。
言語聴覚
失語症、構音障害、嚥下障害など、特に高齢者に多く見られる症状に対するリハビリです。ちくさ病院では、5名の言語聴覚士が在籍しており、小児の言語療法や高齢者の摂食嚥下障害に積極的に取り組んでいます。特に嚥下リハでは、患者さまの食べたいという思いやご家族の気持ちに寄り添い、可能な限り安全に経口摂取ができる手段を一緒に考えていきます。