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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

コラム2021/03/17

不滅のバイブル 書籍紹介「7つの習慣」

不滅のバイブル 書籍紹介「7つの習慣」

今回は書籍をご紹介させていただきます。「7つの習慣」スティーブン・R・コビィー著
1989年にアメリカで発売され、全世界で4000万部を売り上げている大ベストセラ―でありますが、いまでも本屋さんにいくとビジネス書コーナーでは平積みにして置いてあるところもあります。不滅のバイブルとして、発売から30年以上がたった今も、世界で読み続けられている名著であります。
全560ページにありますので、今回は私のフィルターを通して、特にみなさまにお伝えした部分のみにポイントに絞ってご紹介させていただきます。ACPにも応用していただければ幸いです。

7つの習慣

『7つの習慣』とは、アメリカ建国200年を期にスティーブン・R・コヴィー博士が、これまでの偉人賢人等、いわゆる成功したといわれる人たちの共通点を研究し、長期的・継続的に、好ましい結果を手に入れるために必要な習慣をまとめたものです。全世界4000万部、日本国内240万部発行の世界的ベストセラーとして、多くの人々に支持されている名著中の名著です。

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」

全部で7つの習慣が記載されているのですが、今回は医療介護従事者の方とも特に共有したい第2の習慣についてお伝えします。
先に結論をいうと、自分が死ぬときを想像して、嬉しい弔辞を想い浮かべたうえで、個人の憲法を作りなさいということです。詳しく説明していきます。

人生の最終ゴールは死です。古往今来、人間の真理です。

最終ゴールに到達するとき、「自分の葬儀」に誰が参列してくれるか、どんな内容の弔辞を読み上げてくれるか、参列してくれた人たちは泣いているか、笑っているか。

「死ぬこと」を具体的にイメージしていくと、自分がどんな人生を送りたいのか輪郭が浮き彫りになってきます。

みなさん弔辞をどんな内容で読まれたいですか。例えば、

「あなたはいつも職場を明るくしてくれました」

「あなたは誰かが悲しんでいるときは一緒に泣いてくれました」

「あなたは利用者さんの希望をかなえてあげようと寄り添っていましたね」

「あなたがいたから私も一生懸命生きる勇気がもてました」

あなたがいたから私はこんな嬉しかった、楽しかったと多くの方がいわれたいと思いませんか。これが人生の最終的なゴールなのです。ゴールを理解するうえで、自分が「弔辞で言われて嬉しいこと」を想い描くことが第一歩。

ここからコビィー先生は、ここまで思い浮かべたなら、個人憲法ミッションステートメントを作りなさいといいます。

個人憲法・ミッションステートメントを作る

自分が読まれたい弔辞は、ひとによってちょっとずつ違うと思います。ですが、コビィー先生は人間の本質、人にどう思われたいか、なにを善と思っているのか、というのは、本質的には変わらないといいます。それを原理原則として持っておきなさい。それは、個人だけではなく、家族や会社組織のような集団でも作っていってよい。

たとえば、会社として、何を大切にしていくのか。患者さんや地域の方々に何を与えていきたいのか。

ただ、注意点があります。それは、真剣に考えて、当事者として作らないとミッションステートメントは守られない。上からぱっと作られて、「はいこれを守ってください」といわれても守らない。ご自身で本気で考え、本気悩んで、練り上げる。これは、一晩では不可能、数カ月練りにねってください。長期的、持続的な人生の成功を収めたいならば、これを実践してくださいといいます。

まとめ

今回は第ベストセラーである「7つの習慣」の第2の習慣である「終わりを思い描くことから始める」についてご紹介させていただきました。みなさまもぜひ数カ月間想いを巡らせて、ミッションステートメントを作成してみてください。次回は第一の習慣について解説させていただきます。なお、詳しく本書を知りたいかたは、下記リンクをご参照ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KFB5DJC/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1