コラム2020/12/14
相手を傷つけずに「認知症チェック」をする方法とは?
相手を傷つけずに「認知症チェック」をする方法とは?
認知症患者は2025年には700万人を超えると言われ、誰にとっても他人事ではありません。今後、ご家族などの近しい人に認知症の症状が疑われるというケースもあるでしょう。しかし、面と向かって伝えるのは、相手を傷つけてしまう可能性もあります。「もしかして認知症?」と感じた時に、早めの対策を行うことが大切です。ここでは、相手を傷つけずに認知症チェックをする方法をご紹介いたします。
「さりげなく」確認するには?
もちろん、認知症の検査を勧める側は、大切な家族を心配してのことでしょう。
しかし、検査を受けた結果何も異常がなかった場合は 「認知症を疑われた」と相手を深く傷つけたり、イヤな気分にさせることもあります。
◆では、どうすべきか?
相手のプライドを傷つけないために、「簡単な認知症テスト」がオススメ!
認知症の判定方法には、長谷川式簡易知能評価スケールがあります。 このシートに従って質問することで認知症の判定が可能となります。
(質問例)
「今日って何日だっけ?」
「今日って何曜日だっけ?」 など
※さりげなく尋ねるのがポイント!
「脳トレ気分」で認知症判定!
長谷川式簡易知能評価スケールの中の項目に「100から7を、順番に引く」というテストがあります。
こういったテストは、脳トレやパズルゲームをするような感覚で取り組んでみましょう!
小さいお孫さん、小学生ぐらい親戚の子がいる場合は、 遊びの一環として一緒にやってみるのもオススメ!
まだまだある、認知症判定テスト
「桜・猫などの単語を最初に覚え、時間を置いてから答える」というテストもあります。
こういったモノに関しては、脳トレ本・パズル雑誌などを見て 「今から言う単語を覚えてね」と頼み、後から聞き取るという方法でチェックしてみましょう。
認知症判定の「注意点」
長谷川式簡易知能評価スケールを実践する際は 時間を要することもあるので、和やかな雰囲気の中で実践してみましょう!
また、再度行う場合には少し時間を置いてから本人に違和感を持たせないようにしましょう。
「今から簡単なゲームしない?」
「脳トレをやってみない?」 など
※気軽に誘ってみるのがポイント!
まとめ
大切な人だからこそ、認知症は軽度の状態で、早期発見をしたいものです。長谷川式をそのままやってみようとすると嫌がる人も多いので、相手を思いやった上で、認知症チェックを試してみてください。また、現在認知症の疑いがない場合も日頃から「脳トレ・クイズ」に触れておきましょう。認知症チェックの際に、違和感を抱きにくくなりますし、認知症予防にもつながりますよ!