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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

コロナ禍のいまこそ、熱中症5つの予防策を徹底しましょう!

コラム2020/08/04

コロナ禍のいまこそ、熱中症5つの予防策を徹底しましょう!

コロナ禍のいまこそ、熱中症5つの予防策を徹底しましょう!

梅雨明けが発表され、暑さも厳しくなってきました。コロナの感染対策として、マスク着用があたり前になってきています。そのマスク着用という日常化によって、起こっている弊害をみなさんご存知ですか。ご承知のとおり、「熱中症」です。
今年の夏は、コロナ対策に加え、今まで以上に「熱中症対策」も徹底しなければなりません。今回は、マスク着用と熱中症の関係性、熱中症の5つの予防策とその具体的方法についてお話します。

熱中症1週間の救急搬送者数、前週比2.3倍に!

総務省消防庁は28日、熱中症の1週間の救急搬送状況(20-26日)の速報値を公表しました。救急搬送者数は前週比約2.3倍の3073人で、2週連続で増加しています。初診時の傷病程度別では、死者が5人、重症が67人でした。
都道府県別の搬送者数は、大阪が292人で最も多く、以下は愛知(244人)、兵庫(164人)、埼玉(137人)、東京(136人)、福岡(116人)、京都(104人)、神奈川(103人)、鹿児島(100人)、宮崎(87人)などの順です。

なぜマスク着用で熱中症が増えるのか

マスクを着用すると、息が持つ熱を上手く外に発散できず体内にため込んでしまい、体温が上がってしまいます。また口内の湿度が保てる分、喉の渇きを感じつらいので水分補給を意識しにくく、脱水が進んで熱中症になる可能性が高まる恐れがあります。普段より意識してこまめに水分補給をすることが必要です。

熱中症5つの予防ポイント

厚生労働省は、これから夏を迎えるにあたり、例年よりもいっそう熱中症に注意が必要だとし、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」における熱中症予防のポイントを発表しています。
( https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000642298.pdf)

1.暑さを避ける
・エアコンを利用する等、部屋の温度を調整
・感染症予防のため、換気扇や窓開放によって換気を 確保しつつ、エアコンの温度設定をこまめに調整
・暑い日や時間帯は無理をしない
・涼しい服装にする
・急に暑くなった日等は特に注意する

2.適宜マスクを外す
・気温・湿度の高い中でのマスク着用は要注意
・屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保で きる場合には、マスクをはずす
・マスクを着用している時は、負荷のかかる作業や運 動を避け、周囲の人との距離を十分にとった上で、 適宜マスクをはずして休憩を

3.こまめに水分補給
・のどが渇く前に水分補給
・1日あたり1.2リットルを目安に
・大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに

4.日ごろから健康管理
・日頃から体温測定、健康チェック
・体調が悪いと感じた時は、無理せず 自宅で静養

5.暑さに備えた体作り
・暑くなり始めの時期から適度に運動を
・水分補給は忘れずに、無理のない範囲で
・「やや暑い環境」で「ややきつい」と 感じる強度で毎日30分程度

まとめ

明確な統計データは調べることができませんでしたが、実感として、マスクが日常化されてから、水分を取る回数、あるいは水分摂取量がが少なくなったと感じている方もいるのではないでしょうか。TPOによって、マスクの取り外しも気を使いますしね。今回お話したように、マスク内で湿度が保たれるせいもあり、知らないうちに熱中症に近づいています。

今まで以上に、こまめな水分摂取、環境調整などを意識的に行い、コロナ対策×熱中症対策を徹底していきましょう。