よくある質問
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離れて暮らす母(75歳)が「冷房はもったいない」とエアコンをつけてくれません。熱中症にならないかと心配しています…。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
節電意識が高い高齢者にはこまめな声掛けで熱中症対策の習慣づけを。
高齢者の中には「冷房はもったいない」「身体に悪い」などの理由から、夏でもエアコンに頼らない方がいます。高齢者は成人に比べて体内の水分量が少なく、温度の変化を感じにくくなっています。とりわ け 認 知 症 の 方 は 季 節を認 識できず夏でも重ね着をしているなど、熱中症のリスクは高まります。高齢者がエアコンをつけない、つけてもすぐに消してしまう理由はさまざまですが、60歳以上は他の年齢層に比べて節電意識が高いことが分かっています。加えて防犯のために窓を開けない、夜間にトイレで起きないよう水分を控えるといった習慣を持つ人も少なくありません。また、リモコンのボタンが複雑で操作が分からないという方もいらっしゃいます。熱中症の発生場所は住居が最も多く、室温30℃湿度75%を超えるとリスクが一気に高まります。真夏日や熱帯夜に室内で過ごす場 合 、積 極 的 に エア コン を 使 い 、十 分 な 水 分 補 給 を 行 い ましょう。
離れて暮らしている場合は「エアコン使っている? お茶をしっかり飲んでね?」とこまめに電話してみてはいかがでしょうか。コミュニケーションがとれる上に安否確認ができて一石二鳥です。一人にする時間が長い場合は、飲み物を入れた容器とコップを置いておき、残りの水分量のところに印を入れておけば、日中の水分摂取量が目で見て確認できます。もちろん、エアコン以外の熱中症予防策も効果的。窓を開ける、扇 風 機をつけるよう積 極 的に声を掛けましょう。タオルで 保 冷 剤をくる んで 首 に 巻くだ け でも涼しくなりますよ。さまざまな 熱 中 症 対策 グッズを活用して、暑い夏を元 気に過ごしましょう。
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