よくある質問
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寝たきりの父の介護をしていますが、便漏れがひどくなってきました 。大 柄な体 格なので処理やおむつ交換に苦労しています。私も70代になり、体力が持ちません。何か良い方法はありますか?
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
排せつ介助をするときは「清潔・快適に過ごしてもらいたい」という気持ちを大切に
排せつ行為はほぼ毎日あることなので、介護者にとっては負担が大きいですね。
寝たきりや認知症が進んでいる場合は、大人用おむつを使用するという選択肢になります。しかし介護される側にとって「おむつ」は心理的に抵抗があるものです。使用してもらう場合、お父様の自尊心を傷つけないように、細やかな気遣いが欠かせません。例えば、声がけをするときも必要以上に大きな声を出さないように、ボリュームには気を付けましょう。また、介護する側が嫌そうな顔や態度を見せると、排せつ行為そのものがお父様のストレスとなってしまいます。自分でできることは自ら進んでしてもらえるように、お父様のお気持ちを大切にしながら、気持ちよくお手伝いをしてあげてください。
寝たきりの方のおむつは、体形にあったテープタイプのおむつが良いでしょう。可能ならサイズを測り、おしりにフィットするものを選ぶこと。また、オムツを使用する上での悩みとして多いのが「におい」です。最近は防臭力の強い高機能素材を使った“におわないオムツ袋”も出ています。少しでもおむつ交換の負担を減らすように使用してみてはいかがでしょうか。
排せつ介助は「汚い・臭い・面倒くさい」ではなく、お父様に「清潔・快適に過ごしてもらいたい」という気持ちですることが大切です。お父様の気持ちに寄り添いながら、皮膚の重なり合う部分まで便などを残さないように丁寧に、優しく抑え拭きをしてあげることです。そうはいってもご自身の限界を感じるときには、お互いのためにも介護サービスや施設の利用も考えてみてはどうでしょう。
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