よくある質問
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本当は聞こえていないのに、聞こえているフリをしてとんちんかんな回答をする80代の母。「聞こえてないんじゃないの!?」と大きな声で聞くと「聞こえているよ!」と意地になって言い返してきます。会話が成り立 たないことにイライラして、つい 母にきつく当たってしまいます。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
難聴を放置することは認知症のリスク要因。スムーズなコミュニケーションのために工夫を
日本は今、ものすごいスピードで高齢化が進んでいます。それに伴って「加齢性難聴」の方も急増中。加齢性難聴とは、加齢によって引き起こされる耳の老化現象のことで、耳の中で音を感じる細胞が老化によって働きが低下したり消失したりすることが原因で起こります。50代ごろから始まり、80代になると約90%の人に症状が現れるそうです。お母さまは80代。そういうお年頃ですし、50代のあなたにも気を付けていただきたいくらいです。
とはいっても、会話が成り立たないと、繰り返し話しかけたり、大きな声を出したりすることでご家族にもストレスがたまりますね。それが申し訳なくて、聞こえているふりをしてしまうのかもしれませんね。
周囲の人とのコミュニケーションが取りにくくなることで、高齢者が孤立するため「難聴」は認知症を引き起こすリスク要因とされています。また、聞こえにくさの原因が「耳あか」という場合も。加齢によって自浄作用が低下し、耳あかがたまりやすくなるためです。「耳が遠いのは年のせい」と放置しないで、まずは耳鼻咽喉科で診てもらうことをおすすめします。
日常のコミュニケーションとしては、口の動きをしっかり正 面から見せるようにして、大声ではなく“気持ち大きめ”くらいの声で、ゆっくり、はっきりと話すこと。わかりやすい言葉を選ぶと、さらに聞き取りやすくなります。また、筆談なら伝わることが多いです。指さしで回答を選んでもらうようにするとスムーズですよ。
聞こえにくさをカバーするものとしては補聴器があります。「補聴器には抵抗感がある」方には、集音器という選択肢もあります。最近はオシャレな首かけタイプが出ていて好評のようです。
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