よくある質問
-
母の腰痛が悪化。医者から処方された湿布薬と痛み止めも効かず「起き上がるときが一番痛くてつらい」と言って起きるのを嫌がるようになりました。このまま寝たきりになってしまうのでしょうか。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
適切な治療で痛みを抑えながら、日常生活を送れるようにサポートを
腰痛は日本人の国民病といわれるほど多くの人が発症する障害です。若い方の場合は「ぎっくり腰」などの急性のものが多いのに対して、高齢者の腰痛は、加齢によって背骨の形や強度が低下し、姿勢が悪化することで慢性的な筋肉疲労や圧迫骨折、神経圧迫を起こしていることが 多いようです。コルセットなどで患 部を安 静に保つことで痛みが軽減されることもありますが、残念ながら加齢に伴う変化によるものなので医療機関でも根本的な治療は難しく、対症療法での対応が中心 になります。
最も心配なのは、お母さまが痛みのあまり起き上がる気力をなくし、寝付きがちになっていることです。高齢者の場合、一度寝付くと自分では活動を再開することが難しく、安静にしすぎることで下肢の筋力や心肺機能が低下して、本当にあっという間に寝たきりになってしまいます。お医者さまには現状を伝えて適切な薬を処方してもらい、つらい症状を少しでも抑えながらできる限り日常に近い生活を送ってもらうことが重 要になってきます。
ご家族としては、お母さまが痛みに負けずに毎朝決まった時間に起きて活動できるように、寄り添ってあげてください。そして、筋肉をつくるもとであるタンパク質を中心とした、バランスの良い食事を用意してあげることです。お母さまが少し元気になってきたら、インナーマッスルを鍛える体操などをできる範囲で一緒にやっていただけるといいと思います。あなたにとっても、将来の予防につながるのでおすすめです。
新規で在宅医療を
お考えの方へ