MENU

医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

よくある質問

  • 70代になっても若々しく、家にいるときもお化粧を欠かさないなど、おしゃれで自慢の母でしたが、久しぶりに実家に帰ってみると身だしなみが乱れて別人のようになっていました。認知症でしょうか。

    高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。

    ■突然、お化粧をしなくなるのは認知症の初期症状かも。年だからと放置しないで、美しく整えてあげましょう

    おしゃれなお母さまがお化粧をしなくなり、着るものに無頓着になるというのは、認知症の初期に見られる症状のひとつです。年だから仕方ないと思って放置しがちですが、症状が進むと幻覚や妄想が出たり、暴力的になったり、徘徊をし始めたりするかもしれません。ご家族としては「認知症であってほしくない」という思いが先になり、受診を先延ばしがちなのですが、早期に受診することで進行を止めたり、改善されることもあります。「これはもしかして認知症?」と思ったタイミングで、医療機関を受診することをおすすめします。

     

    そして娘さんには、お母さまのその状態を放置しないようにお願いしたいのです。女性にとってお化粧やおしゃれは、単なる身だしなみ以上の意味があります。身体の自由が利かなくなって自宅にこもりがちになったこと が 理 由 で あ れ ば 、お 出 か け に 連 れ 出 して あ げ て は い か が でしょう 。その際は、娘さんがお母さまのスキンケアやお化粧のお手伝いをしてあげてくださいね。本格的なお化粧ではなくても、口紅やマニキュアを塗ってあげるだけでもいいのです。そして、美しくなったお母さまに「きれいになったね」と言ってあげましょう。幸福感が高まって前向きな気持ちになり、美容やおしゃれへの意欲を取り戻してくれるかもしれません。

     

    忙しくてご自身でやってあげるのができないのであれば、月に1回でもいいので美容院やエステサロンに連れて行ってあげるのも良いですね。遠方でなかなかそれもできないのであれば、訪問美容サービスを利用するのもおすすめです。いくつになっても女性は美容が好きなもの。美容を通していきいきと過ごしていただけるといいですね。

カテゴリ