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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

よくある質問

  • 料理好きな母ですが、最近は味付けがおかしくなって焦がすことも増え、ひどく手間取るようになりました。料理を続けてもらうためには、どう対 応 すればいいでしょうか 。

    高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。

    ■料理を作る意欲を大切に 見守りながら一緒にできることを

    料理の味の変化は、加齢に伴う「塩味」「甘味」などの味覚機能低下の場合もありますが、認知症の初期症状とも考えられます。料理を完 全にやめさせてしまうことは、お母さまの楽しみを奪ってしまいますし、それによって認知症のリスクを高めることにつながるので、避けたいものですね。しかしこの先、どんどん思うように料理ができなくなると、お母さまは喪失感を抱くようになるかもしれません。自尊心を傷つけることなく、楽しみながら長く料理を続けてもらうためには家族のサポートが大切です。

    まずは、お母さまの得意料理や味付けが単純なメニューをリクエストして見守りつつ、できる限り一緒に料理をしてみてください。火を使うことへの心配があるようでしたら、火を使用しない下準備や盛り付けを中心に行ってもらう方向にシフトしてみるのも手です。買い物リストを作ったり、一緒に買い物に行ったときはお母さまに食材を選んでもらうこともいいでしょう。

    お母さま一人での料理が難しくなり、ご自身がお仕事などで常に立ち会うことができない場合は、訪問介護の「定期巡回・随時対応サービス」を利用してみてはどうでしょう。お母さまが料理を続けられるサポートができると同時に、ご自身の不在時もお母さまの安全にも気を配ることができます。利用には要介護度1以上の認定を受けている必要がありますので、認定を受けていない方はお住まいの自治体の役所か地域包括支援センターに相談してみてください。適切なアドバイスをもらうことで、ご自身やご家族にとって今後の生活に対する不安が少し解消されるはずです。

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