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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

よくある質問

  • 父(80代)が歩行器を使っていますが、最近限界を感じているようです。車いすの利用を検討すべきでしょうか。導入する時期やスロープの設置など、費用面でも不安があります。

    高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。

    ■症状と気持ちにより添い福祉用具を選びましょう!

    足 腰が弱くなり歩行が困難になると、ひきこもりがちになります。自分の足で歩けることが一番ですが、歩行器に限界を感じるようであれば、車いすの利用も一つの手です。車いすを使うことで体力の温存ができ、また行動範囲が広が るとい うメリットが ありま す 。例 え ば 、家 で は 歩 行 器 、外 で は 車 い す など 、お 父様のご希望に合わせて少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

    原則として福祉用具は貸与が基本でしたが、2024年4月に行われた「介護報酬改定」で、固定用スロープ、歩行器、単点杖、多点杖は貸与か購入かを選べるようになりました。今後の状態にもよりますが、医師などの意見をもとに、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員からの提案を受けてから、どちらかを選択することができます。高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。

    貸与の場合、毎月の費用はかかりますが、定期的にメンテナンスもしてもらえ、利用から6カ月以内に少なくとも1回はモニタリングが行われて、貸与を継続するか購入に切り替えるか、どちらが良いかを見直すことができます。一方、初めに支払うことで金銭面の負担が抑えられるので、長期間使うことが決まっていれば購入する方が良いでしょう。ただし、修理費は自己負担のため、体に合わなくなっても“もったいない”からと、無理に使い続けてしまいがちに。その結果、けがにつながる可能性も考えられます。

    お父様の症状と気持ちに寄り添いながらご家族でよく話し合い、けがなく安心して過ごせるよう環境を整えることが大切です。不安なことや迷うことがあれば、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員などに気軽に相談してください。

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