よくある質問
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施設入所の希望があったものの、長期にわたり在宅療養を継続できたケース
<年齢・性別>
88歳・女性<居住エリア>
名古屋市中川区<家族構成>
本人は独居
キーパーソン(KP):中川区内在住の三男
長男・次男はすでにご逝去<保険情報>
後期高齢者医療保険(1割負担)
要介護2(1割負担)<主な既往歴・診断>
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2型糖尿病
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右大腿骨転子部骨折術後
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脂質異常症
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高尿酸血症
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アレルギー性鼻炎
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便秘症
訪問診療導入までの経緯
2005年より、糖尿病などでE病院に通院。2014年にはインスリン治療が導入されました。
2018年からはUクリニックに転院し、インスリン管理を継続していました。2022年2月1日、自宅で転倒し右大腿骨転子部を骨折。O病院へ入院し、2月3日に骨接合術を施行。
入院中にインスリン治療は中止となりました。その後、3月2日にはリハビリ目的でSリハビリテーション病院へ転院し、在宅復帰可能なレベルまでADLが回復。
5月18日に自宅退院となりましたが、通院が困難であったため、6月20日より訪問診療を開始。
在宅療養中の支援経過と本人の意向
当初より、本人には施設入所を希望する意思が強く見られました。
いきいき支援センターからの相談を受け、介護認定が出たタイミングでケアマネジャーへ引き継ぎ、施設入所を前提とした支援体制が検討されていました。しかし、在宅生活を継続する中で本人に少しずつ自信がついたようで、入所希望は継続して口にはされていたものの、具体的な入所手続きには進まず、結果的に長期にわたって在宅生活が継続されることになりました。
急変・入院と施設入所への転機
2023年6月27日、もともとあった頻尿が悪化し、1日に10回以上排尿するなどの訴えがあり往診対応。
6月29日には、吐き気が続き食事や水分、薬の摂取が困難との連絡があり再度対応。本人は独居、キーパーソンの三男も当日は不在で、このような場合は入院加療とする方針でしたが、当院では満床のため受け入れ困難。
そのため、O病院へ入院依頼となり、同日中に入院となりました。O病院での診断は偽痛風。その後、8月3日に当院へ転院。
入院中に身元保証人が確定し、自宅への退院ではなく、施設入所を前提とした支援へと切り替えとなりました。
退院・施設入所
2023年9月28日、当院を退院し、昭和区内の施設へ入所。
当初の本人希望は施設入所でしたが、一定期間の在宅療養を経験しながら、結果的に適切なタイミングで施設へ移行できたケースとなりました。
医療処置
訪問診療中は特別な医療処置なし。入院中に検査・加療あり。
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