よくある質問
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ご家族の希望により終末期ケアを支援
■患者情報
年齢・性別:87歳・男性
居住エリア:名古屋市中川区
家族構成:本人・妻の2人暮らし
キーパーソン:長女(隣県在住)、次女(同区内在住)保険情報:
- 医療保険:後期高齢者医療(1割負担)
- 介護保険:要介護2(1割負担)
- 丸福適用あり
■主な疾患
- 心不全
- 慢性腎臓病(CKD)
■訪問診療開始の経緯
2020年6月に心不全のため入院(初回入院かは不明)。徐脈や左脚ブロック(CLBBB)が見られ、CRT-P(心臓再同期療法ペースメーカー)を植え込み、その後は遠隔モニタリングを活用しながら年1回のペースメーカー外来を受診(次回受診は2023年1月13日予定)。
虚血性心疾患の評価はされていないが、動脈硬化のリスクが高く、ASO(閉塞性動脈硬化症)もあり、DOACとアスピリンを併用する処方がなされていた。
2023年8月、奥様がCOVID-19に感染し、8月18日から入院。それまでの間はご自宅で同居されていました。患者様は血圧が低く、脱水の影響か食事摂取量の低下が見られるようになりました。
元々、訪問診療は奥様に対して実施していましたが、ご家族の希望により、8月20日より患者様への訪問診療を開始。その日の午後、ご家族より心肺停止の連絡がありました。COVID-19感染後の食欲低下や全身状態の悪化を踏まえ、老衰と判断され、ご自宅で最期を迎えられました。
■対応とケア
訪問診療の介入後は、ご自宅での看取りを支援する形となりました。点滴による医療的ケアを実施し、ご家族の意向に沿った形で終末期のケアを行いました。
■まとめ
このケースでは、ご家族の希望により訪問診療を開始し、結果的にご自宅での看取りをサポートしました。ご高齢の患者様では、感染症や入院による生活環境の変化が全身状態の悪化を招くことがあり、ご家族の意向を尊重しながら適切な支援を提供することが重要だと感じました。
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