よくある質問
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在宅支援と家族の負担の変化
■患者情報
年齢・性別:75歳・男性
居住エリア:名古屋市西区
家族構成:本人、妻、長男の3人暮らし(長女は東京在住)
保険情報:- 医療保険:国民健康保険(2割負担)
- 介護保険:要介護2(1割負担)
■主な疾患
- S状結腸憩室穿孔
- S状結腸癌
- 胆嚢癌
■訪問診療開始の経緯
患者様は2017年にS状結腸の部分切除および人工肛門造設術を受け、翌年には人工肛門を閉鎖。その後も経過観察を続けていたところ、2022年に胆嚢腫瘍の疑いがあり、腹腔鏡下で胆嚢を摘出。病理検査の結果、漿膜下層に浸潤する胆嚢癌と診断されました。その後、開腹手術で領域リンパ節郭清術を実施しています。
2023年8月には左手および右足関節の痛風で入院。退院後も痛みが強く、歩行が困難で通院が難しい状態となったため、同年10月より訪問診療を開始しました。
■訪問診療の経過とその後
訪問診療と訪問看護を活用しながら、在宅での生活をサポートしていました。しかし、診療開始から約3ヶ月後、同居されていた奥様が入院されることとなり、長男様も介護との両立が難しい状況に。結果として、患者様は東京在住の長女様と一緒に暮らすことを決断され、訪問診療を終了しました。
■まとめ
このケースでは、患者様自身の健康状態に加え、ご家族の状況が変化することで在宅生活の継続が難しくなるケースがあることを改めて実感しました。訪問診療の支援体制を整えながらも、ご家族の状況を含めた包括的なケアを検討していくことが重要だと考えます。
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