よくある質問
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自宅での輸血、生活を継続したいという希望を叶えるため訪問診療介入
<症例>
女性 93歳
<住所>
名古屋市瑞穂区
<家族構成>
本人、長男の2人暮らし
長女は別居
<保険情報>
後期高齢者医療保険 1割負担
介護保険 要介護4 2割負担
<疾患>
汎血球減少症
気管支肺炎
<導入の経緯>
2021年11月汎血球減少と診断され何度か輸血を施行。
2022年6月 発熱のため救急搬送、 気管支肺炎で入院。 抗菌薬で解熱。
Hb 4.3 にて、 RBC2単位施行。6月10日に退院。
息子様と2人暮らしで自宅での生活を望まれたため、2022/6/17当院訪問診療介入となる。
自宅看取り希望。
<導入後の経緯>
まず輸血は対症療法であり本人へのメリットはあまり期待できないことや副作用、本人への負担が大きくなるだけの見込みである。
通常は90歳以上の方に対症療法の輸血は適応ないと考えるのが妥当であることをお伝え。
長男様の強い希望で貧血は可能な範囲で輸血対応。
高齢、本人への負担を考慮しても月1回、RCC2単位までが限界との前提で開始となる。
2022年8月より熱発がみられるようになる。
月1回の輸血を11月まで継続していたが、骨髄の老衰もみられ感染症のリスクもあること、輸血による貧血改善効果が乏しく限界であることを息子様にお伝えし理解頂く。
2022年11月全身状態悪化によりご逝去された。
<医療処置>
輸血
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