よくある質問
-
自宅での輸血計画を立てたものの、最期は病院でのお看取りになったケース
<年齢・性別>
88歳 男性
<居住エリア>
名古屋市東区
<家族構成>
本人、妻の2人暮らし
KPは妻
他県に長男らがいる
再婚同士なためか、子供らの支援が不安定
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
要介護2 1割
<主病>
# 骨髄異形成症候群/骨髄増殖性腫瘍
# 脾腫
# 高血圧
# 高尿酸血症
<訪問診療開始の経緯>
もともと骨髄異形成症候群に対して、N医療センター血液内科に通院していた。2週間毎に赤血球や血小板輸血を行っていた。同年9月14日に普段はしない鉢植えの入れ替え、包丁研ぎを素手で行い、翌日から39度台の発熱と右腕の発赤、腫脹、疼痛、熱感。左足背、左前腕の腫脹を認め、症状の改善なく、体動困難となり同月17日にN医療センターに救急搬送となった。重症蜂窩織炎と診断され抗菌薬にて治療。10月11日で点滴終了となり、N医療センターより入院相談あり、当院に入院をされた。前医の主治医より、輸血の目安として、Hbは8g/dL未満の時。血小板は2万/μLを確保できるようお願いしますとのことであった。ハイドレアカプセルは、白血球→2万/μLを維持するため、月、水、金曜で内服してもらっていた。11月25日にご自宅へ戻られることになり、当院とのやり取りは一時終了となっていた。
2021年12月よりN医療センター血液内科の通院を再開。WBC 4-5万台が続きハイドレア増量。その後、白血球数7万台でハイドレアは500mgを毎日1カプセルで内服しているが徐々に増加している状況。貧血進行、血小板減少もあり、これ以上のハイドレア増量は困難。
2022年6月24日の採血で末梢血に芽球も散見、LDHも上昇傾向でMDS/MPNのとしては著明悪化傾向であり、自宅療養に向けて訪問診療の介入相談となった。7月7日に自宅にて初診を行ったものの、翌日朝にめまいの訴えあり、家族希望にてN医療センター受診したが、外来判断もあり急遽入院となった。その後、13日にN医療センター入院中にご逝去された。
医療処置:輸血
新規で在宅医療を
お考えの方へ