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もう悩まない!高齢者介護 ベテランケアマネが疑問にお答えします!
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離れて暮らす母(75歳)が「冷房はもったいない」とエアコンをつけてくれません。熱中症にならないかと心配しています…。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
節電意識が高い高齢者にはこまめな声掛けで熱中症対策の習慣づけを。
高齢者の中には「冷房はもったいない」「身体に悪い」などの理由から、夏でもエアコンに頼らない方がいます。高齢者は成人に比べて体内の水分量が少なく、温度の変化を感じにくくなっています。とりわ け 認 知 症 の 方 は 季 節を認 識できず夏でも重ね着をしているなど、熱中症のリスクは高まります。高齢者がエアコンをつけない、つけてもすぐに消してしまう理由はさまざまですが、60歳以上は他の年齢層に比べて節電意識が高いことが分かっています。加えて防犯のために窓を開けない、夜間にトイレで起きないよう水分を控えるといった習慣を持つ人も少なくありません。また、リモコンのボタンが複雑で操作が分からないという方もいらっしゃいます。熱中症の発生場所は住居が最も多く、室温30℃湿度75%を超えるとリスクが一気に高まります。真夏日や熱帯夜に室内で過ごす場 合 、積 極 的 に エア コン を 使 い 、十 分 な 水 分 補 給 を 行 い ましょう。
離れて暮らしている場合は「エアコン使っている? お茶をしっかり飲んでね?」とこまめに電話してみてはいかがでしょうか。コミュニケーションがとれる上に安否確認ができて一石二鳥です。一人にする時間が長い場合は、飲み物を入れた容器とコップを置いておき、残りの水分量のところに印を入れておけば、日中の水分摂取量が目で見て確認できます。もちろん、エアコン以外の熱中症予防策も効果的。窓を開ける、扇 風 機をつけるよう積 極 的に声を掛けましょう。タオルで 保 冷 剤をくる んで 首 に 巻くだ け でも涼しくなりますよ。さまざまな 熱 中 症 対策 グッズを活用して、暑い夏を元 気に過ごしましょう。
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きれい好きだった妻が、認知症と診断されてから入浴を相談者より嫌がるようになりました。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
「お風呂って気持ちいい!」を思い出す声かけと工夫を
入浴は身体を清潔に保つだけでなく夜の睡眠効果を促し、血行循環や代謝機能を高め、褥瘡の予防にもつながる大切な行為です。しかし認知症の症状が進むとお風呂が好きだった人が入浴を拒否するケースが多くあります。本人には入りたくない理由があるのです。
高齢者になると認知症に限らず体力が落ち、入浴を面倒だと感じる場合があります。加えて、認知機能の衰えから入浴手順が分からなくなったり、不安感から裸になることに抵抗を感じているのかも。まずは本人が入浴に納得していることが大切です。拒否されても「お風呂に入らないとダメ」というような無理強いは控えましょう。まずは本人が納得しそうな理由や、興味を引く声掛けで工夫して。例えば入浴剤を入れて「温泉に入りましょうか」と声を掛けてみては? お風呂の気持ち良さを思い出してもらうための足浴や手浴などの部分浴もおすすめです。一人で入ることを不安がる場合は「私が手伝うので大丈夫ですよ」とサポートの姿勢を表してください。入浴の際はできるだけ本人が行い、できない部分を本人の習慣に合わせて手助けするよう心掛けましょう。また浴室は転倒などの危険も伴います。段差などの見直しをはじめ、滑り止めマットや手すりなどで入浴環境を整えましょう。またシャンプーなどのボトルの区別などに困っていないかを観察して、一人で入れる場合でも見守ってくださいね。
介助には体力を使います。無理をせずタイミングに合わせて訪問入浴やデイサービスを利用することを検討してください。入浴は週に2~3回程度で問題ないのです。入浴を拒否されても、本人が嫌がる理由を理解する思いやりを持って対応しましょう。「お風呂って気持ちいいもの」と思っていただくことが何より重要なのです。
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認知症の母と外出するときに注意することはなんでしょうか?
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
入念な準備とゆとりを持った予定をたてて五感を刺激して認知症の悪化予防を。
認知症の方のみならず、高齢になると外出の機会が減少し、家に閉じこもりがちになります 。しかし、外 出していろいろな人と触 れ 合い四 季 の 景 色を見たりすると五感が刺激され、認知症の悪化防止にもつながります。外出時には体力や疲れへの配慮と、行き先などの予定を事前に立てておくことがポイントです。
認知症の特徴として、脳が疲れやすいことが挙げられます。特にいつもと違う環境に置かれると、環境に適応しようとしてさらに疲れてしまいますので、長い行程は避け十分に休息がとれるよう、ゆとりを持った計画を立てましょう。トイレの場所は事前に確認し、早めにトイレを促すなどの配慮をします。また認知症の方は疲れてくると、なぜ今ここにいるのか、どこに向かっているのかがわからなくなり、不安を感じることもあります。目的地を何度も丁寧に伝え、パンフレットを見せるなどして、安心してもらいましょう。また体力や持久力、足腰の強さは個人差があるので、日頃からどの程度歩けるのかを把握しておくことが大切です。
外出時で特に気をつけることは「ちょっと待ってて」などと言って短時間でも一人にしないこと。本人は「はい」と言っても認知症の方は目の前に何か興味があると、言われたことを忘れてそちらに歩いていってしまいます。介助者は「トイレに行くぐらい」「レジの支払いをするぐらい」と簡単に思いがちですが、認知症の方はなぜここにいるのかがわからなくなり動いてしまいますのでご注意を。もしトイレに行くなら、二人で入れる身体障害者用のトイレをお すすめします 。また「お母さん、子どもの頃に戻って手をつなぎましょう」と言い、手をつないだり腕を組んだりしてスキンシップを図りながら外出すると、お母さんの顔にいつもより素敵な笑顔が見られますよ。くれぐれも手を離さず「ちょっと待ってて」と言って一 人にしないこと。疲れたら無理をしないで、介護タクシーなどの利用も考えてみましょう。
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高齢の親を自宅でみていたのですが、認知症があり手に負えなくなり、介 護 施 設への入居を検討しています。選び方のポイントを教えてください。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
本人の希望を優先しつつ家族にも無理がない施設選びを。
認知症は長期的な介護となるケースもありますので、入居後に本人も家族も満足できる施設選びが大切かと思います。どの地域を選ぶのか、自立した生活を楽しむかにより、大きく違ってきます。環境が変わることで戸惑い、負担になることもありますので、ご本人の希望を優先して、できるだけ無理のない地域・施設を選ぶようにしましょう。
高齢化の進展に伴い、高齢者の住まいは多様化していて「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「グループホーム」などさまざまな種類があります。まずは入居する施設の種類を決めるとよいでしょう。。それぞれにメリット・デ メリットが あります の で 、希 望 する条 件 をきちんと話し合いましょう。体調を崩した時にどう対応してくれるか、医療行為を担当する看護師が常駐しているか否かなど、検討のポイントになります。また、高齢者には持病を抱え、定期的に医師の診察を受けなければならない方も少なくありません。施設によっては受け入れ可能な医療体制が異なるため、どこまで医療を保障してくれるかを確認しましょう。緊急の対応、看取り体制なども検討のポイントになります。条件に合う施設を比較・検討し、実際に自分の目で見て、話を聞いたり施設見学をしたりするのもよいでしょう。
決断が難しい場合は、地域包括支援センターなどの専門機関に相談するのも一案です。こうした専門機関には、介護保険制度や施設の契約体系などについて熟知した相談員がいますので、状況に応じたアドバイスも適切に受けられることと思います。
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親の退院に伴い、自宅で介護することになりました。自宅の環相談者より境を整えようと思うのですが、利用できる制度はありますか?
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
住宅改修は介護をする方にもされる方にもメリットがあります。うまく制度を利用しましょう!
住宅の環境整備を補助するための介護保険の制度として、①住宅改修 ②福祉用具貸与 ③福祉用具購入の3つがあります。
①住宅改修在宅の要介護者・要支援者に、介護認定度にかかわらず、一人あたり20万円を限度として補助される制度です。書類審査が通れば本人の介護負担割合で14~18万円まで支給されます。
ポイント:・申請に必要な書類があるので、住宅改修を始める前に、ケアマネージャー、いきいき支援センターの職員などに相談の上、市区町村の役所に申請する・限度額は1度に使い切る必要はなく、分割で利用することもできる引っ越しや要介護度が上がった場合再度支給される
②福祉用具貸与住宅改修ができない住宅にお住まいの方には、段差解消用具や手すりなどの据え置き型の福祉用具を借りることができます。置く場所を考えられてケアマネージャー・いきいき支援センターの職員などに相談するのが良いでしょう。当人の介護負担割合額で借りられます。
ポイント:介護認定度により利用できるものが異なるので注意
③福祉用具購入4月~翌年3月までを1年とみなして、上限額が10万円までの介護負担割合額で購入できます。4月になればリセットされて、また1年間は10万円までは介護負担割合額で購入できます。介護認定度により利用できるものが異なりますので注意が必要です。
ポイント:購入額が10万円を超えた場合は10割負担となるため注意
こういった環境整備は介護する方・される方のどちらにとっても重要です。介護される方が安全、安心して自立した生活を送ることができるという点を重視するのはもちろん、介護する方の動きやすさや、負担なく介助できるか、といった視点も必要です。ケアマネージャー・いきいき支援センターの職員などに相談しながら制度を利用して、お互いが無理のないように生活していけるように環境を整えられると良いでしょう。
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認知症の母を連れて買い物に行くと、いつも同じものを欲しがります。どのようにサポートすればよいでしょうか?
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
孫や友達のプレゼントを買うつもりで買い物に連れて行ってあげましょう!
買い物は認知行動療法として非常に効果的です。買い物での行動を見てみると①買う物と予算を決める ②実際に商品を見て選ぶ ③買う物の合計金額を計算する など考えることが多く、歩くことで足 腰を鍛えることもできます 。ですので 、一 緒に買い物をすることはお 母さまにとっても非常 に良いことだと思います。
認知症の人が同じものを欲しがるのは、記憶力と判断力の低下によるもの。本人にとってはそれが必要だと思って手にしているため、無理にやめさせようとするのは難しいでしょう。それよりも、本人に気づかれないように棚に戻す、お店に事情を話して購入後に返品させてもらうといった対応をした方が、お母さまにとってストレスになりません。むしろ、欲しがるものを抑制するよりも、買い物のテーマを決めて取り組むことを お す す めします 。たとえ ば 、孫 の た め の お 菓 子 を 買う、友 達 の プ レ ゼントを買うというように、他人のための買い物を提案してみてはいかがでしょうか?
孫や友人の顔を思い浮かべながらの買い物となり、想像力のトレーニングになるかと思います。買い物はストレス発散にもなりますので、工夫を凝らして、ぜひお母さまに楽しい思いをさせてあげてください。
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遠方で暮らす母が入院し、退院後の介護について検討を始めましたが、私自身は仕事で現在地を離れることができません。遠距離介護と仕事との両立ができるか心配です。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
最新技術での見守りや、利用できる支援やサービスを最大限活用しながら両立を
コロナ禍によりテレワークやオンライン学習などが当たり前のものとなり、私たちの生活に変化がもたらされたように、人とインターネットをつなぎ、人と人をもつなげる技術であるICT化の波が介護業界にも到来し、急速に進化を遂げています。
例えば、見守り。AIや赤外線センサー、通信機能などの最新テクノロジーが搭載されたエアコンやベッド、照明機器などを導入することで、それらの使用状況から遠隔地でも見守りや健康管理を行うことができるようなシステムが次々に登場しています。実際にあった事例として、一人暮らしの母親の様子を見守るために室内にカメラを数カ所設置し、自宅や仕事場から様子をチェックしていた方が、転倒したお母さまを素早く発見して119番に通報でき、大事に至らずに済んだというケースが報告されています。高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
導入するためには、Wi-Fiやネットワーク環境を整備するといった事前準備が必要となります。ご高齢の方はIT機器に苦手意識を持たれる方も多いのでサポートが必要にはなりますが、そのハードルを乗り越えると、利便性や安全性が増し、遠距離介護のしやすさや安心感がぐっと向上するはずです。
ご両親の今後の生活を思うと不安もあるかもしれませんが、ご紹介した通り、これからの新しい時代の介護方法として、遠距離介護の利便性は確実に高まっています。まずは最初の窓口となる地域包括支援センターや専門職であるケアマネージャーへ適宜相談をしつつ、関係者と“ともに親を介護していく”という協力体制を築きながら、無理のない方法を探っていきましょう。
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寝たきりの父の介護をしていますが、便漏れがひどくなってきました 。大 柄な体 格なので処理やおむつ交換に苦労しています。私も70代になり、体力が持ちません。何か良い方法はありますか?
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
排せつ介助をするときは「清潔・快適に過ごしてもらいたい」という気持ちを大切に
排せつ行為はほぼ毎日あることなので、介護者にとっては負担が大きいですね。
寝たきりや認知症が進んでいる場合は、大人用おむつを使用するという選択肢になります。しかし介護される側にとって「おむつ」は心理的に抵抗があるものです。使用してもらう場合、お父様の自尊心を傷つけないように、細やかな気遣いが欠かせません。例えば、声がけをするときも必要以上に大きな声を出さないように、ボリュームには気を付けましょう。また、介護する側が嫌そうな顔や態度を見せると、排せつ行為そのものがお父様のストレスとなってしまいます。自分でできることは自ら進んでしてもらえるように、お父様のお気持ちを大切にしながら、気持ちよくお手伝いをしてあげてください。
寝たきりの方のおむつは、体形にあったテープタイプのおむつが良いでしょう。可能ならサイズを測り、おしりにフィットするものを選ぶこと。また、オムツを使用する上での悩みとして多いのが「におい」です。最近は防臭力の強い高機能素材を使った“におわないオムツ袋”も出ています。少しでもおむつ交換の負担を減らすように使用してみてはいかがでしょうか。
排せつ介助は「汚い・臭い・面倒くさい」ではなく、お父様に「清潔・快適に過ごしてもらいたい」という気持ちですることが大切です。お父様の気持ちに寄り添いながら、皮膚の重なり合う部分まで便などを残さないように丁寧に、優しく抑え拭きをしてあげることです。そうはいってもご自身の限界を感じるときには、お互いのためにも介護サービスや施設の利用も考えてみてはどうでしょう。
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足腰が弱って歩くのを嫌がるようになった母に「シニアカー」を購入しました。気に入ってあちこち出歩くようになったのは娘としてうれしいのですが、交通事故を起こさないか心配になってきました。少し控えてほしいのですが、あまり乗るなとも言えず悩んでいます。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
ご家族が一緒になって、安全な乗り方について確認することが第一。乗る前の点検も重要なポイントです。
「シニアカー」と呼ばれる「ハンドル型電動車いす」は、介護保険制度の福祉用具貸与種目の対象でもあるため、急速に普及してきています。足腰が弱くなり歩行が困難になってきた高齢者にとって、散歩や近隣へのお買い物などの行動範囲をご自身で広げることができるのは、生きがいにもつながっているのだと思います。
警察庁の発表資料を見ると電動車いすの交通事故は年間180件前後発生しています。事故の多くが朝8時~正午の時間帯に発生していて、道路横断中が最も多いようです。電動車いすは道路交通法上では「歩行者」の扱いのため統計上には表面に出てきませんが、死傷者は年々増加しています。また、歩行者や自転車に対しては加害者にもなる乗り物ということも、意識して乗っていただく必要があります。
ところで、お母さまは自動車運転免許を取得した経験はありますか? 実は、電動車いすを利用する高齢者の多くが「取得したことがない」と答えています。運転するときの正しい姿勢や乗降の仕方、発進や走行、停止の仕方、安全確認の方法に加えて、飲酒後は乗らない、乗っているときは携帯電話を使わないなどの運転ルールを、ご家族も一緒になって確認していただくといいでしょう。そして、バッテリーや電源ボタン、アクセル、ブレーキなどの安全点検は、ご家族が日常的に必ず実施するようにしてください。
お母さまの認知機能や身体機能が衰えてきたと感じたら、よく話し合って乗ることを極力控えてもらうようにする方がいいですね。その際は、お母さまの楽しみを奪わないように、言い方などには十分配慮を。ご家族に気兼ねしないで、気軽に送迎を頼みやすい雰囲気づくりや関係づくりを日ごろから心がけてくださいね。
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本当は聞こえていないのに、聞こえているフリをしてとんちんかんな回答をする80代の母。「聞こえてないんじゃないの!?」と大きな声で聞くと「聞こえているよ!」と意地になって言い返してきます。会話が成り立 たないことにイライラして、つい 母にきつく当たってしまいます。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
難聴を放置することは認知症のリスク要因。スムーズなコミュニケーションのために工夫を
日本は今、ものすごいスピードで高齢化が進んでいます。それに伴って「加齢性難聴」の方も急増中。加齢性難聴とは、加齢によって引き起こされる耳の老化現象のことで、耳の中で音を感じる細胞が老化によって働きが低下したり消失したりすることが原因で起こります。50代ごろから始まり、80代になると約90%の人に症状が現れるそうです。お母さまは80代。そういうお年頃ですし、50代のあなたにも気を付けていただきたいくらいです。
とはいっても、会話が成り立たないと、繰り返し話しかけたり、大きな声を出したりすることでご家族にもストレスがたまりますね。それが申し訳なくて、聞こえているふりをしてしまうのかもしれませんね。
周囲の人とのコミュニケーションが取りにくくなることで、高齢者が孤立するため「難聴」は認知症を引き起こすリスク要因とされています。また、聞こえにくさの原因が「耳あか」という場合も。加齢によって自浄作用が低下し、耳あかがたまりやすくなるためです。「耳が遠いのは年のせい」と放置しないで、まずは耳鼻咽喉科で診てもらうことをおすすめします。
日常のコミュニケーションとしては、口の動きをしっかり正 面から見せるようにして、大声ではなく“気持ち大きめ”くらいの声で、ゆっくり、はっきりと話すこと。わかりやすい言葉を選ぶと、さらに聞き取りやすくなります。また、筆談なら伝わることが多いです。指さしで回答を選んでもらうようにするとスムーズですよ。
聞こえにくさをカバーするものとしては補聴器があります。「補聴器には抵抗感がある」方には、集音器という選択肢もあります。最近はオシャレな首かけタイプが出ていて好評のようです。
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母の腰痛が悪化。医者から処方された湿布薬と痛み止めも効かず「起き上がるときが一番痛くてつらい」と言って起きるのを嫌がるようになりました。このまま寝たきりになってしまうのでしょうか。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
適切な治療で痛みを抑えながら、日常生活を送れるようにサポートを
腰痛は日本人の国民病といわれるほど多くの人が発症する障害です。若い方の場合は「ぎっくり腰」などの急性のものが多いのに対して、高齢者の腰痛は、加齢によって背骨の形や強度が低下し、姿勢が悪化することで慢性的な筋肉疲労や圧迫骨折、神経圧迫を起こしていることが 多いようです。コルセットなどで患 部を安 静に保つことで痛みが軽減されることもありますが、残念ながら加齢に伴う変化によるものなので医療機関でも根本的な治療は難しく、対症療法での対応が中心 になります。
最も心配なのは、お母さまが痛みのあまり起き上がる気力をなくし、寝付きがちになっていることです。高齢者の場合、一度寝付くと自分では活動を再開することが難しく、安静にしすぎることで下肢の筋力や心肺機能が低下して、本当にあっという間に寝たきりになってしまいます。お医者さまには現状を伝えて適切な薬を処方してもらい、つらい症状を少しでも抑えながらできる限り日常に近い生活を送ってもらうことが重 要になってきます。
ご家族としては、お母さまが痛みに負けずに毎朝決まった時間に起きて活動できるように、寄り添ってあげてください。そして、筋肉をつくるもとであるタンパク質を中心とした、バランスの良い食事を用意してあげることです。お母さまが少し元気になってきたら、インナーマッスルを鍛える体操などをできる範囲で一緒にやっていただけるといいと思います。あなたにとっても、将来の予防につながるのでおすすめです。
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70代になっても若々しく、家にいるときもお化粧を欠かさないなど、おしゃれで自慢の母でしたが、久しぶりに実家に帰ってみると身だしなみが乱れて別人のようになっていました。認知症でしょうか。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■突然、お化粧をしなくなるのは認知症の初期症状かも。年だからと放置しないで、美しく整えてあげましょう
おしゃれなお母さまがお化粧をしなくなり、着るものに無頓着になるというのは、認知症の初期に見られる症状のひとつです。年だから仕方ないと思って放置しがちですが、症状が進むと幻覚や妄想が出たり、暴力的になったり、徘徊をし始めたりするかもしれません。ご家族としては「認知症であってほしくない」という思いが先になり、受診を先延ばしがちなのですが、早期に受診することで進行を止めたり、改善されることもあります。「これはもしかして認知症?」と思ったタイミングで、医療機関を受診することをおすすめします。
そして娘さんには、お母さまのその状態を放置しないようにお願いしたいのです。女性にとってお化粧やおしゃれは、単なる身だしなみ以上の意味があります。身体の自由が利かなくなって自宅にこもりがちになったこと が 理 由 で あ れ ば 、お 出 か け に 連 れ 出 して あ げ て は い か が でしょう 。その際は、娘さんがお母さまのスキンケアやお化粧のお手伝いをしてあげてくださいね。本格的なお化粧ではなくても、口紅やマニキュアを塗ってあげるだけでもいいのです。そして、美しくなったお母さまに「きれいになったね」と言ってあげましょう。幸福感が高まって前向きな気持ちになり、美容やおしゃれへの意欲を取り戻してくれるかもしれません。
忙しくてご自身でやってあげるのができないのであれば、月に1回でもいいので美容院やエステサロンに連れて行ってあげるのも良いですね。遠方でなかなかそれもできないのであれば、訪問美容サービスを利用するのもおすすめです。いくつになっても女性は美容が好きなもの。美容を通していきいきと過ごしていただけるといいですね。
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70歳になる父が近頃怒りっぽく、先日も外食時に箸が出てこないだけで店員さんを怒鳴りつけました。とても温厚な父だったのにと、家族みんな動揺しています。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■「傾聴」と「共感」で怒りの感情を抑えてあげましょう
以前は温厚だったお父さまが必要以上に怒っている姿を見ると、ご家族はどう接していいのか悩んでしまいますよね。性格の変化が起こる理由は、主に2つあります。1つ目は、老化に伴う脳機能の低下です。「怒り」の感情は脳の前頭葉が担っていますが、加齢などによって脳が萎縮すると、判断したり感情を抑えたりすることができにくくなってしまいます。これまで理性的に判断できたことも抑えが利かず、感情的になりやすくなるのです。2つ目は心の問題です。特に男性は定年後に人間関係が寂しくなる方も多く、社会的に孤立しがちです。人との関わりが薄れてしまうと自己肯定感が下がって、不満や不安がたまりやすくなるようです。
お父さまが感情のコントロールを見失わないためには、ご家族の協力が必 要 で す 。怒り始 め たときは 、否 定 をしな い で 、受 け 入 れるようにしてくだ さい。目線を合わせてしっかりと話を聞き“共感”してあげましょう。また、新しい行動や出会いなどは脳を刺激し、心の穏やかさにつながります。老人会や趣味の集まりなどへの参加を促してみてはいかがでしょうか。散歩などの運動も効果的です。エネルギーの発散ができる環境をつくって、気持ちを 昇 華させてあげましょう。
あらゆる感情の中で一番コントロールが難しいのが「怒り」。最初は小さな ことでも 、徐 々 に エ スカレ ートして 止 められ なくなることもあります 。今 の 時代、高齢者のカスタマーハラスメントが問題になっていますし、感情的なやり取りが続くとお父さまもご家族も疲れ切ってしまいます。怒る頻度が増えるなどの症状が強く出始めたら、うつや認知症、脳梗塞の初期段階かもしれません。ご家族だけで抱え込まずに医師に相談してみましょう。
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料理好きな母ですが、最近は味付けがおかしくなって焦がすことも増え、ひどく手間取るようになりました。料理を続けてもらうためには、どう対 応 すればいいでしょうか 。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■料理を作る意欲を大切に 見守りながら一緒にできることを
料理の味の変化は、加齢に伴う「塩味」「甘味」などの味覚機能低下の場合もありますが、認知症の初期症状とも考えられます。料理を完 全にやめさせてしまうことは、お母さまの楽しみを奪ってしまいますし、それによって認知症のリスクを高めることにつながるので、避けたいものですね。しかしこの先、どんどん思うように料理ができなくなると、お母さまは喪失感を抱くようになるかもしれません。自尊心を傷つけることなく、楽しみながら長く料理を続けてもらうためには家族のサポートが大切です。
まずは、お母さまの得意料理や味付けが単純なメニューをリクエストして見守りつつ、できる限り一緒に料理をしてみてください。火を使うことへの心配があるようでしたら、火を使用しない下準備や盛り付けを中心に行ってもらう方向にシフトしてみるのも手です。買い物リストを作ったり、一緒に買い物に行ったときはお母さまに食材を選んでもらうこともいいでしょう。
お母さま一人での料理が難しくなり、ご自身がお仕事などで常に立ち会うことができない場合は、訪問介護の「定期巡回・随時対応サービス」を利用してみてはどうでしょう。お母さまが料理を続けられるサポートができると同時に、ご自身の不在時もお母さまの安全にも気を配ることができます。利用には要介護度1以上の認定を受けている必要がありますので、認定を受けていない方はお住まいの自治体の役所か地域包括支援センターに相談してみてください。適切なアドバイスをもらうことで、ご自身やご家族にとって今後の生活に対する不安が少し解消されるはずです。
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父(80代)が歩行器を使っていますが、最近限界を感じているようです。車いすの利用を検討すべきでしょうか。導入する時期やスロープの設置など、費用面でも不安があります。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■症状と気持ちにより添い福祉用具を選びましょう!
足 腰が弱くなり歩行が困難になると、ひきこもりがちになります。自分の足で歩けることが一番ですが、歩行器に限界を感じるようであれば、車いすの利用も一つの手です。車いすを使うことで体力の温存ができ、また行動範囲が広が るとい うメリットが ありま す 。例 え ば 、家 で は 歩 行 器 、外 で は 車 い す など 、お 父様のご希望に合わせて少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
原則として福祉用具は貸与が基本でしたが、2024年4月に行われた「介護報酬改定」で、固定用スロープ、歩行器、単点杖、多点杖は貸与か購入かを選べるようになりました。今後の状態にもよりますが、医師などの意見をもとに、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員からの提案を受けてから、どちらかを選択することができます。高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネージャーが皆さまの疑問にお答えします。
貸与の場合、毎月の費用はかかりますが、定期的にメンテナンスもしてもらえ、利用から6カ月以内に少なくとも1回はモニタリングが行われて、貸与を継続するか購入に切り替えるか、どちらが良いかを見直すことができます。一方、初めに支払うことで金銭面の負担が抑えられるので、長期間使うことが決まっていれば購入する方が良いでしょう。ただし、修理費は自己負担のため、体に合わなくなっても“もったいない”からと、無理に使い続けてしまいがちに。その結果、けがにつながる可能性も考えられます。
お父様の症状と気持ちに寄り添いながらご家族でよく話し合い、けがなく安心して過ごせるよう環境を整えることが大切です。不安なことや迷うことがあれば、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員などに気軽に相談してください。
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要介護3で重い糖尿病を患っている父の介護で自宅を空けられないため、家 族で出かけることはもちろん、やりたいこともできません。い つまでこのような 生 活 が 続くのでしょうか 。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■介護疲れを軽減させるために「レスパイト入院」を上手に利用しましょう
お父様が重度の糖尿病と要介護3ということですから、出かけることもままならず大変つらい状況ですね。息抜きができず、ずっと自宅で介護する生活が続くと心身に支障をきたす可能性があり、健康な状態とはいえません。介護支援のスペシャリストであるケアマネジャーに不明点や疑問に思ったことを納得のいくまで相 談して、サポートしてもらえるような環 境づくりをしていきましょう。
ショートステイ(短期入所生活介護)では、生活面の介助を中心に代行してくれますが、医療的なサポートは引き受けてもらえません。医療的ケアが必要な場合、介護老人保健施設や療養病床のある病院・診療所での医療型ショートステイ(短期入所療養介護)や看護小規模多機能型居宅介護でのレスパイトケアの利用がおすすめです。レスパイトとは「休息」や「息抜き」の意味で、介護者に休息を取ってもらうことを目的にしています。介護する側・介護される側双方にとってレスパイトケアを利用することは、身体的・精神的な負担の軽減につながります。
もしくは病院などの医療機関でのレスパイト入院という選択肢もあります。レスパイト入院は、医療保険で短期入院できる制度なので、急変時に対応してもらえます。投薬やリハビリなどを中心としたサービスのため、医療処置が必要な方にとって安心できますね。病院によって受け入れ条件が異なりますので事前に調べておきましょう。
どちらの受け入れにしても、基本的に予約制で当日の受け入れを行っていないところがほとんどです。申し込みをしても2~3カ月先まで予約が埋まっている施設もあります。希望する施設が決まったら早めにケアマネジャーに連絡し、日にちに余裕を持って予約を入れてもらうようにしましょう。
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要介護3で寝たきりの母は歯磨きを嫌がってさせてくれません。しかし「歯が痛い」と言うので歯医者に連れていきたいのですが、歯医者に行くのも嫌がります。どうしたらいいか教えてください。
高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
■まずは訪問歯科を利用しましょう。自宅での口腔ケアはコミュニケーションを取りながら
要介護高齢者の多くは義歯の不適合や虫歯に伴う歯の痛み、歯ぐきの腫れ、口内炎など歯科的な問題を抱えているといわれています。定期的な歯科検診をおすすめしたいところですが、寝たきりで通院が難しい場合は、Sさんがお母さまを医療機関へ連れていくことになります。それが困難な場合、訪問歯科診療を利用してみましょう。まずは、かかりつけの歯科医院に訪問診療をお願いしてみてください。かかりつけ歯科医が対応してくれない、またはかかりつけ歯科医がない場合は、市町村保健センターなどの行政機関や地域の歯科医師会、ケアマネジャーなどに問い合わせを。「在宅療養支援歯科診療所」に登録されている歯科を紹介してもらえるはずです。
さて、お母さまの歯の痛みですが、今後もお母さまが気持ちよく過ごすために、口内炎や歯肉の腫れなど、お口のトラブルがないか、口の中をチェックすることを日常のケアに取り入れてみてください。その上で、かかりつけ歯科医に相談する流れが良いと思います。高齢者介護や認知症について、ベテランケアマネジャーが皆さまの疑問にお答えします。
ご存じかと思いますが、日ごろから口の中の健康を保つために毎日ケアをして、きれいな状態にしておくことが大切です。口の中が不潔な状態になると、歯肉炎や歯周病を引き起こしてしまうからです。歯周病になると、炎症物質が歯周ポケットから血管に流れて全身を巡り、誤えん性肺炎や脳梗塞を引き起こす原因にもなります。また、口の機能が低下すると食事を取ることが難しくなり、食べる楽しみを失ってしまいかねません。それがきっかけで、うつ病や認知症を誘発してしまうこともあります。
お母さまが歯磨きやうがいを嫌がるようなら、ケアの時間を短くしてあげてはい か が でしょうか 。毎 日 完 璧 にケアを 行 う 必 要 は ありませ ん 。少 しでも 汚 れ を取り除けたらよいとポジティブに考えましょう。お母さまとできるだけコミュニケーションを取り、好みのケア用品を探して、口腔ケアをすると気持ちいいと少しでも感じてもらえるといいですね。
ちくさ病院 訪問診療に関する問い合わせ先一覧
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ちくさ病院 訪問診療に関する問い合わせ先一覧
訪問診療を始めた理由
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本人の強い希望で自宅への退院後、訪問診療開始
<年齢・性別>
84歳 男性
<居住エリア>
名古屋市守山区
<家族構成>
妻と二人暮らし。妻は外出が多い。長男は守山区内。長男の妻は看護師。長女は緑区。
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
福祉給付金資格者証
特定医療費受給者証
要介護5
<主病>
進行性核状性まひ、アルツハイマー型認知症
<訪問診療開始の経緯>
平成30年8月にアルツハイマー型認知症の診断を受け、服薬治療を開始した。
令和2年に進行性核状性まひの診断を受けた。同年10月より、訪問看護、訪問リハビリ(ST)の利用を開始。
しかし、翌年3月にけいれん発作を起こし入院。てんかん治療を開始した。嚥下機能が悪化し、全介助でのペースト食の指示が出た。
移乗、移動に関しても日により波はあるが全~軽介助が必要となった。
本人の強い希望で自宅への退院となったが、退院後すぐの5月終わりごろに誤嚥性肺炎で再び入院となった。
退院後、在宅生活継続のために在宅医療の導入が必要になるとのことから当院にて介入開始となった。
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通院介助が困難となってきたこと、緊急時の対応をとれる環境を作るため
<年齢・性別>
85歳 女性
<居住エリア>
名古屋市千種区
<家族構成>
長男と二人暮らし。主介護者は長男。
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
要介護3
<主病>
アルツハイマー型認知症
<訪問診療開始の経緯>
同居の長男は仕事が多忙で、出張が多いため、月曜日から土曜日はデイサービスを利用しており、出張の時はご本人様が独りになることを避けるためにお泊りサービスを利用して過ごされている。
日常生活動作の全てに声掛けや指示が必要な方で、お一人でいるときは無為に過ごされている状態。
これまで何とか通院介助してきたが、通院介助が困難となってきたこと、緊急時の対応をとれる環境を作りたいという理由から訪問診療を希望された。
短期記憶が困難な方で、介護サービス提供者のことも認識できないため、訪問医がキーボックスなどで鍵を開けて、診察をすることが困難という課題や長男の出張中の緊急時にどう対応すればよいかという課題があった。
定期の診察に関しては、長男が比較的休みを安定して取りやすい土曜日にし、出張等でどうしても対応が困難な場合は診察を跳ばすか、往診等で対応することで提案した。
緊急時に関しては、デイサービス中に往診の必要があると気づいた場合はデイサービス側から長男に連絡をとっていただき、往診をご希望された場合は自宅に送迎して頂き、自宅で診察をし、搬送等が必要であればそのように対応するという形で提案した。
長男とお話をし、それでお願いしたいとのことであったため当院にて訪問診療の介入となった。
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通院が定期的できないことから、訪問診療と訪問看護をセットで導入し、同居家族をサポート
<症例>
女性 79歳
<住所>
長久手市
<家族構成>
本人、長男、長女、次男
次男が引き取り同居
<保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
介護保険未申請
<疾患>
進行性間質性肺炎
肺線維症
<導入の経緯>
2021年8月まで薬剤師として働かれていた
八事日赤にて間質性肺炎と診断されたが経過観察のみであり通院継続もできていなかった
症状悪化に伴い、2021年12月に公立陶生病院を受診したが、1月の再診含め2回しかできず、6月の転倒により緊急搬送にて入院となった
1月に主治医より介護保険申請を促されたが申請を行っておらず、今回の退院に伴って改めて申請をすることになった
同居家族としては自分がサポートできるという考えがあり、通院が定期的に行えないことから訪問診療の導入に至った
退院前カンファレンスで以降のすり合わせを行い、次男が仕事に行っているときは対応も困難である点も踏まえ訪問看護を導入をし、環境を構築している
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糖尿病のインスリン注射、褥瘡の管理のため
<症例>
男性 77歳
<住所>
緑区
<家族構成>
本人、長女、次女、孫(次女の娘)
本人独居
<保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
福祉給付金あり
介護保険 要介護2
介護保険負担割合 1割
<疾患>
糖尿病
慢性腎不全
高脂血症
神経障害性疼痛
便秘症
左第一指褥瘡・壊死
<導入の経緯>
2020年12月に発熱と左第一指壊死にて南生協病院へ緊急入院となり、その後中日病院へ転院された。
中日病院では療養病棟に入院する基準には該当せず、名東区にある施設へ2021年4月から入所となった。
本人は治療が終われば自宅に帰れるものだという認識であったこともあり、入院中にハンガーストライキを起こすなど不安定であった。
退所及び自宅復帰の実現に向けて、担当ケアマネージャーがつき、訪問診療と訪問看護を調整していくということで相談をいただいた。
キーパーソンとされていた次女、孫が仕事で忙しく対応もできないことや、それらを理由に非協力的なこともあり、退所に伴い身元保証を付けた。
糖尿病のコントロールのためのインスリン注射や褥瘡の管理などで訪問看護と密な連携を取りつつ、金銭等の生活支援も得られる環境作りができたケース
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通院介助の負担軽減と日常の体調管理を目的として
<年齢・性別>
91歳 女性
<居住エリア>
名古屋市東区
<家族構成>
独居。甥の孫が主介護者。
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割
福祉給付金資格者証
要介護3
<主病>
高血圧、高脂血症、骨粗しょう症、認知症、間質性肺炎、不安症
<訪問診療開始の経緯>
現在、独居で生活しているが、不安症が悪化している。
歩行状態は歩行器で可能。
排泄は日中トイレ、夜間はポータブルトイレを使用している。
入浴は訪問看護師が入浴介助をしている。ヘルパーは毎日介入し、配食も一日2食利用している。
主介護者の甥の孫は介護のために早期退職をしなくてはならなくなり、その妻は精神的な負荷で入院が必要となるなど、介護者夫婦の生活に支障が出るほど介護負担が大きくなり、通院介助の負担軽減と日常の体調管理を目的として訪問診療の依頼があったため、介入の運びとなった。
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整形外科医の訪問可能、在宅医師数が多いという理由から、当院に依頼あり
<年齢・性別>
73歳 女性
<居住エリア>
名古屋市昭和区
<家族構成>
本人、夫、長男、長女の4人暮らし
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割負担
福祉給付金資格者証
要介護5
<主病>
レビー小体型認知症、正常圧水頭症疑い、褥瘡
<訪問診療開始の経緯>
精神疾患が疑われる夫と、うつ病の長女が同居している。主介護者は夫で、一人ですべての介護をしている状態。
令和1年12月までは歩行が可能であったが、12月末から急に動けなくなってしまった。令和2年1月初旬に緊急搬送されたときに、臀部に褥瘡が見つかった。褥瘡治療と社会的入院を目的として、区外の病院に約40日入院した。
自宅に退院後、他の医療機関の往診を利用。訪問看護師を週に2回、訪問リハビリ(PT)を週に2回、訪問入浴を週に1回利用していた。
令和3年5月末、夫が車いすへの移乗時に本人を落としてしまい、右足を骨折してしまった。それ以降、毎週の整形外科への通院が必要となった。
骨折後に前医が訪問した際、タブーを口にしてしまい、夫の不信感が高まってしまった。さらに、整形外科医に診てもらえないこともあり、夫からの要望で医療機関の変更をせざるを得なくなった。
依然、相談員から渡された資料をケアマネが見て、整形外科医の訪問が可能な事と、今後もしまた医師変更の要望があった場合に、医師数の多い医療機関の方が良いと判断し、当院へ介入の打診があった。
整形外科医の介入も可能であったため、翌月より、訪問開始となった。
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訪問診療の対応力と主介護者の負担軽減のため
<年齢・性別>
73歳 男性
<居住エリア>
名古屋市東区
<家族構成>
本人、妻、三男の三人暮らし
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割負担
福祉給付金資格者証・自立支援医療受給者証
要介護5
<主病>
レビー・ピック複合型認知症
<訪問診療開始の経緯>
介護負担が大きく週6日デイサービスを利用しており、水曜日のみ自宅で過ごされている。
認知症治療で有名なクリニックに3か月に1度通院していた。
しかし、重度の認知症で、激しい拒否はないが、コミュニケーションがとれず、言語もすでに言葉になっていない状態であった。
かかりつけのクリニックではタイムリーな対応が困難であることや、マイナートラブルへの対応、主介護者の妻の加齢と通院介助の負担増の観点よりかかりつけ医より訪問診療への変更の勧めがあった。
ケアマネージャーさんと家族のお話合いで、バックベッドがあることでの安心感を家族さんが感じられたことから当院へ打診があり、介入となった。
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同居の妻の通院介助が困難、糖尿病悪化の懸念などから訪問診療を導入
<年齢・性別>
83歳 男性
<居住エリア>
名古屋市千種区
<家族構成>
本人、妻(要支援1)の二人暮らし
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割負担
要介護2
<主病>
COPD、高血圧、Ⅱ型糖尿病
<訪問診療開始の経緯>
令和元年9月、尿路感染にて入院となったが、本人の希望によりすぐに退院。
しかし、退院後すぐに歩行困難となり、急性期病院に再度入院となった。
リハビリのために、回復期病院に転院し、年末に自宅退院の運びとなった。
自宅退院後、しばらくは問題なく生活をしていたが、同居の妻も介護利用をしているため、通院介助が困難となってきたため、訪問診療の相談があった。
ご相談を頂いた時は室内は伝い歩き、調子が良い時には徒歩5分ほどの距離にあるスーパーまで何とか買い物に行ける程度の歩行状態であった。
しかし、COPDの影響で労作時の息切れも著明となってきていること、妻の通院介助が困難なこと、甘いものが大好きでお菓子や清涼飲料水などを過剰に摂取していることでの糖尿病悪化の懸念などから訪問診療の導入の妥当性があったため、当院にて介入する運びとなった。
年金受給額が少なく、子供たちから生活費を支援してもらわなければならないほど、経済状況は困窮していたが、今後必要になる受診時のタクシー代のことや、将来的に要介護度があがれば医療費控除を受けられる可能性などを考慮すると金銭面での負担も変わらないとの判断であった。
また、男性PTや男性ヘルパーに対して強い口調や拒否がみられるとの事前情報があったため、女性の医師で調整し介入となった。
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右片麻痺があり受診が困難なため
<年齢・性別>
61歳 女性
<居住エリア>
名古屋市南区
<家族構成>
夫同居
<医療保険・介護保険情報>
後期高齢者医療保険 1割負担
要介護2
<主病>
左脳出血、右片麻痺
<訪問診療開始の経緯>
意識障害がみられ病院は搬送し、左脳出血がみられた為、緊急で内視鏡血種除去術
を施行。一時的に気管切開するも、その後、気管孔閉鎖し発語も少しずつできるようになった。老健にてリハビリをし、屋内は車いすで自走が可能な状態となった。
退所後は在宅で過ごす方向性だが、右片麻痺があり受診が困難なため、訪問診療の介入となった。
平日はショートを利用することも多いため、訪問診療は土曜日を希望されたため、当院の
土曜日枠にて対応することとなった。
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だんだん歩くことに対して自信がなくなってきたため
<年齢・性別>
81歳 男性
<居住エリア>
名古屋市港区
<家族構成>
奥様同居(要介護5)、長男同居(病気の為、仕事はしていない)
<医療保険・介護保険情報>
生活保護
要介護2
<主病>
関節リウマチ
<訪問診療開始の経緯>
自宅内は車いすで移動ができているが、近隣病院に居行く際、タクシーに歩行器を積んで行き、院内は歩行器で移動していた。訪問看護のリハビリが週3回介入しているが、だんだんと歩くことに対して自信がなくなってきたと本人より訴えがあり、次回受診を最後に訪問診療に切り替えたいと本人より希望があったため訪問診療介入となった。
ちくさ病院について
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本人は寝たきりで文字が書けず、家族も遠方に住んでいます。訪問診療の契約はどうすれ良いでしょうか?(千種区のケアマネージャーさんより)
郵送にて対応可能です。
契約書一式と説明書類をご家族のもとに郵送させて頂きます。
お電話にて内容説明させて頂きます。
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レスパイト入院のときは何をもっていけば良いですか?(千種区のケアマネージャーさんより)
入院時は普段飲んでいる薬を必ずお持ちください。
また入院相談時にはかかりつけ医の「診療情報提供書」が必要となります。
アメニティに関しては、レンタルもしくは持ち込みを患者様に選択して頂きます。
またオムツはレンタルとなりますので、お持ち込み頂かないようお願い致します。
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ちくさ病院はどんな病院ですか?
ちくさ病院は名古屋市二次救急指定病院の全床地域包括ケア病棟です。
24時間対応の在宅医療、訪問看護、訪問介護に対応し、地域包括ケアに力を入れています。
経験豊富な常勤医師が在籍し、精神科や整形外科、皮膚科などの専門医が状況に応じて介入できる手厚い医療を提供しています。
訪問医療について(個人宅)
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現在、精神科クリニックと内科のクリニックに通院していますが、家庭の事情で通院介助が困難となってしまいました。内科の先生は本人がまだかかり続けたいと言っています。精神科のみの訪問診療をお願いすることはできますか?(患者さんの御家族より)
当院では精神科のみの訪問診療は行っておりません。
内科的なフォローをしていない場合、内科的な部分での緊急往診の対応ができなかったり、訪問看護さんへの指示もメンタル面だけになってしまい、安心して在宅療養を送って頂くための体制が取りづらいためです。
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現在、要介護3ですが、要介護4の認定をとって福祉給付金資格者証を取得したいと考えています。要介護4以上を取得できるよう訪問診療に来てもらっている先生に書類を書いてもらえますか?(患者さんの御家族より)
主治医意見書の作成をすることは可能です。
しかしながら、主治医は現在の患者さんの状況を書くことしかできません。
要介護度は認定員さんによる認定調査などを考慮して決定されますので、希望した介護度が取れるわけではありません。
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かかりつけの先生に紹介状を依頼しました。どのようにお渡しすれば良いですか?初回診察時でも良いですか?(患者さんのご家族より)
可能であれば、かかりつけの医療機関に完成した時点で当院宛てにFAXにて送付して頂けるようお願いして下さい。
原本の受け渡しに関しては、初回診察時でも構いません。
窓口に受け取りに行くことが難しい場合は、原本も当院宛てに郵送して頂けるかをかかりつけ医療機関に確認してみて下さい。
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訪問診療をお願いした場合、ちくさ病院の訪問看護さんも一緒に調整してもらうことは可能ですか?(千種区のケアマネージャーさんより)
可能です。
患者さんの御希望があれば、当院の訪問看護も一緒に調整させて頂きます。
ただし、訪問診療と訪問看護は訪問可能範囲も違いがありますので、地域のよっては対応できない場合もございます。ご了承ください。
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ショートステイ先にも緊急往診対応で来てもらえますか?(名東区のケアマネージャーさんより)
要相談です。
まずはショートステイ先がどこになるのかの確認が必要です。
ショートステイ先に嘱託の医師がいる場合は、基本的にその医師が対応することになります。
まずはショートステイ先に外部のかかりつけ医が往診対応することが可能かを確認してください。
また、ショートステイ先が遠方の場合も、対応が困難となる場合がございます。
ケースバイケースでご回答致しますので、都度ご相談をお願い致します。
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費用について質問です。現在70歳未満で、自己負担限度額が市民税非課税世帯(区分オ)です。大学病院に癌治療のための通院を続けており毎月24600円を支払っています。今後も大学病院には通院予定ですが、併せて訪問診療を使いたいと考えています。この場合、ちくさ病院でも24600円の限度額となるのでしょうか。(守山区の患者様より)
- 24,600円にはなりません。
まず、区分オの自己負担限度額は35,400円が基本となっていますが、その状態が3か月継続すると、4か月目からは24,600円となります。
ご質問の患者様の場合も、3か月以上継続で35,400円を超える支払いとなっていたと考えらえます。
次に、併せて当院の訪問診療を利用した場合についてです。
区分オに該当しており既にひとつの医療機関で限度額を超えての支払いが発生している状態で別の医療機関を受診した場合、その医療機関で発生した支払額が21,000円を超える場合、全額免除となり、手続きをすると返還される仕組みとなっています。
<例>
- A病院 24,600円(限度額)+ B病院 24,000円
⇒B病院の24,000円は全額返還され、支払額はA病院の24,600円のみ
- A病院 24,600円(限度額)+ B病院 20,000円
⇒B病院の支払額が21,000円を超えていないため、免除対象とならない。
⇒支払額は 24,600円+20,000円=44,600円
尚、医療費にはお薬代も含まれます。
つまり、診療費+薬代が21,000円を超えるかがポイントとなってきます。
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服薬時の誤嚥などの嚥下事故が心配です。どのように薬を飲ませたらよいのでしょうか(患者さんの家族より)
上体をきちんと起こしゆっくりと服用させて服用後はすぐに横にせずできれば30分程度は起こしておいてください。
服用時は充分な水分とともに服用させてください。
服用前に一口水を飲ませてその後嚥下のすべりをよくします。
市販の嚥下補助ゼリーオブラートを利用することも効果的です。
顆粒や散剤を服用した後はすぐに水を口の中でゆすぐようにしながら飲ませて下さい。
服用時にリスクを感じた場合はまずはかかりつけ医や薬剤師の方に相談して下さい。
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仕事の関係で診察に立ち合うことができません。本人は鍵を開けることができないため、鍵を預けたいです。可能でしょうか。(患者さんの家族より)
鍵をお預かりすることはできません。
担当のケアマネージャーさんがいる場合はキーボックスを取り付けるなど他の方法がないか相談してみて下さい。
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在宅でリュープリン注射は対応可能でしょうか。(退院調整看護師さんより)
可能です。
ただし、これまでリュープリン注射の履歴がなく、当院の訪問診療での新規開始は対応不可となっております。
履歴のある方のみの対応となる点にご注意下さい。
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精神障害1級を取得している利用者様で、障害年金を受け取っている方がみえられます。書類の作成をお願いすることはできますか(瑞穂区のケアマネージャーさんより)
可能です。
ただし、医療保険の適用ではありませんので、自費での書類作成費用が発生しますのでご注意下さい。
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精神科には受診したことがありませんが、精神的な疾患の可能性があるのではと感じている利用者さんがいます。精神科の先生に訪問してもらうことは可能でしょうか(西区のケアマネージャーさんより)
可能ですが、本当に精神的な疾患をお持ちなのかは慎重に評価をしていく必要があります。
専門医による評価を行い、疾患ではないとの診断となる場合もございます。
その場合は、精神科医による継続フォローは適応外となります。
ご理解をお願い致します。
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胃ろうの物品は購入が必要ですか。(千種区のケアマネージャーさんより)
特に必要ありません。
必要物品に関しては診察時にご自宅にお持ち致します。
ただし、半固形の栄養剤を使用している場合の加圧バッグは自費購入の必要があります。
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レスパイト入院中はリハビリをしてもらえますか。(守山区のケアマネージャーさん)
1日2単位(40分)のリハビリテーションを行うことが可能です。
ご自宅での生活をより良くするためのリハビリを実施させていただきます。
リハビリの内容・頻度は入院後に担当医師が判断させていただきます。
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訪問診療で装具を作製することは可能なのでしょうか(天白区のケアマネージャーさま)
可能です。ただし、当院が作製するわけではありません。
連携をとっている会社が診察に同行し、測定や調整を行いご提供するという流れになります。
ご自宅で実施するため作製費の他に出張費がかかります。
おおよその費用はお伝え出来ますので、気になる場合は一度ご連絡ください。
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引っ越しの予定があります。住んでいる場所が変わっても訪問を継続してもらうことは可能でしょうか(天白区のケアマネージャーさん)
引っ越し先が当院より半径16㎞以内であることと、その時にルートを組むことが可能であれば、お引越し後も対応させて頂きます。
ただし、担当医は変更となる場合もございます。
もし、当院にてご対応が困難な場合は、引き継ぎ可能な医療機関さんをご紹介させて頂きますので、一度ご相談ください。
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本人が認知症です。家族も県外に住んでおり、毎回診察に立ち合うことも困難です。このような状態で訪問診療を開始することは可能でしょうか。(患者さんのご家族様より)
対応可能です。
本人が鍵の解錠ができ、診察が可能な状態であれば、訪問診療を開始することができます。
解錠が困難な場合、キーボックスを設置するなどの方法もございます。
しかし、患者本人の理解力が低く、治療方針の理解が得られない場合などもございます。
初回診察や、その他方針変更のあるタイミング(サービス担当者会議など)には可能な限り、お立合いをお願いしております。
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小規模多機能型住宅への訪問診療をお願いすることはできますか。(天白区のケアマネージャーさんより)
対応可能ですが、いくつかクリアしなければいけない条件がございます。
訪問診療は直近30日以内に自宅にて診察をしなければならないと制度で定められているため、
月に2回訪問診療に伺う場合、1回は小規模多機能型住宅にて診察、もう一回は自宅にて診察という形をとる必要があります。
また、提供する医療機関側の問題としては、診察の場所がそれぞれ違うため、診療のルートをうまく組む必要があります。
ご家族や施設の方とのお話し合いの上で、できる限りご対応させて頂きますので一度ご相談ください。
※補足
令和2年度診療報酬改定で、医療機関の退院日からサービスを利用開始した場合、サービス利用開始前30日以内に自宅で訪問診療を受けていなくても、宿泊サービス利用時に訪問診療を受けられるようにする、と一部ルールの改定がありました。
つまり、退院後すぐに小規模多機能施設に入所される場合は、初回診察は施設で可能ということになります。
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訪問診療をお願いしている患者さんの同居の家族の往診をお願いすることはできますか。(守山区のケアマネージャーさんより)
申し訳ございませんが、対応しかねます。
当院は訪問診療をご利用中の患者様に対してのみ往診対応をしています。
同居のご家族が定期的な(月2回)訪問診療をご利用いただくことはもちろん可能ですが、「一度限りの往診」は対応することができません。
インフルエンザワクチンや新型コロナウィルスのワクチン接種も同様に、訪問診療利用中の患者様に限らせて頂いております。
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現在、じん肺で呼吸器内科にかかっています。仕事中にアスベストを吸い込んでの疾患であるため労災認定されています。呼吸器疾患に関しては医療費がかかっていないのですが在宅診療を利用する際も同様に無料となりますか。
在宅診療を行う医療機関が労災保険指定医療機関であれば、じん肺を主病名とすることで訪問診療費を軽減することが可能です。
労災に認定された疾患に関しては、診察料および薬剤費は事業主負担となります。
なお、その疾患以外に関しての診察料や薬剤費は、負担割合に応じて自己負担額がかかります。
当院は労災保険指定医療機関のため、在宅診療に切り替えてもご負担を軽減することが可能です。ぜひ一度ご相談ください。
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訪問診療の費用ですが医療機関によって金額が異なることがあります。どのようにきまっているのでしょうか。(緑区のケアマネージャーさんからの質問)
訪問診療の費用は医療保険と介護保険とで成り立っており、患者様のご状態や訪問回数、負担割合によって金額が変わっていきます。
これらに関しては医療機関ごとの差はほとんどないです。
しかし、この医療保険の費用において医療機関ごとで異なる部分があり、在宅療養実績加算(在宅緩和ケア充実加算)という点になります。
これは、前年1年間の実績に基づいて国に定められる加算であり、看取り件数や緊急往診の回数から算定されます。
この加算があって金額が高くなるではなく、しっかりと在宅療養の対応ができる医療機関の証明であると思っていただければ幸いです。
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現在、近くのクリニック(内科)に通院中です。 先生のことを信頼しているので、引き続き、そのかかりつけ医の先生には通いたいと思っていますが、夜間が心配なので、訪問診療を併用したいという利用者さんがいます。そういったことは可能でしょうか。 ちなみにそのかかりつけの先生は往診はしておられません(昭和区のケアマネージャーさんからのご質問)
今回のご質問では、近くのクリニックに通院が可能であるため、在宅医療の対象患者には該当しないと考えられます。
在宅診療の対象の患者については、「在宅で療養する患者で、疾病、傷病のため通院による療養が困難な者」と定義されています。
年齢や重症度、ADLや要介護度などの明確な基準はないものの、2014年度の報酬改定で「少なくとも独歩で、家族・介助者等の助けを借りずに通院できる者などは、通院は容易と考えられる」という見解が示されています。
かかりつけの先生に相談し、訪問看護や定期巡回サービスなどの介護サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
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近いうちに身体障害者手帳の更新があります。訪問診療で診断書および意見書を記載していただけますか。
当院で現在対応可能な障害者手帳は、身体(肢体不自由、腎機能障害、呼吸器障害、膀胱・直腸障害、心機能障害)および精神です。
しかしながら、更新時の診断書を書くためには、直近3カ月の診察が必要になるため、訪問診療に切り替えてすぐに対応できるものではありません。
更新時期に余裕を持ってご相談いただけますと幸いです。
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訪問診療で精神科と内科の両方を診てもらうことは可能ですか?(北区のケアマネージャーさんより)
可能です。
訪問診療は月に2回の診察を行います。
ちくさ病院では、ケースに応じて2回の診察で主治医(内科医)と専門医(精神科医)が診察を行う体制をとっております。
細やかな薬の調整や、医師の指示が必要な場合は、交互に訪問させていただき、
比較的病状が安定している場合は、適宜精神科医が訪問させていただくなど
臨機応変にご対応させていただきます。
患者様のご状態やご要望に応じて体制を組みますので、ご不明点はご相談ください。
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訪問看護を合わせて利用する際、連携のとりやすい事業所をご紹介して頂けますか?(千種区のケアマネージャーさんより)
もちろん、ご紹介可能です。
患者さんに必要なケアの内容によっては対応可能なステーションを探す必要があります。土日対応、24時間対応、精神科対応など、私たちがこれまでに連携をとってきた症例をもとに候補をご紹介させて頂きますので、ご本人様、ご家族様と一緒にご相談の上、決定させて頂ければ幸いです。
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訪問診療と往診の違いは何ですか?
訪問診療と往診は、どちらも通院が困難な患者様に対して医師が自宅を訪問して診療を行う医療サービスですが、明確な違いがあります。
訪問診療とは
定期的に医師が患者様の自宅を訪問して診察、治療、健康相談、療養相談などを行うことを指します。
ポイントは「定期的に診療する」ということです。
2回/月、あるいは1回/月、訪問するスケジュールを定め、計画的に治療を行います。
各医療機関や介護事業所と連携取りながら計画的に診療を進めていきます。急変時には入院先の紹介や入院の手配なども行います。
往診とは
通院困難な患者様の要請を受けて、医師がその都度、診療を行うことを指します。
急変時に救急車を呼ぶほどでもない場合、かかりつけ医にお願いして診察に来てもらうなど、基本的には困ったときに臨時で訪問してもらう診療になります。
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訪問診療は介護認定が要支援でも受けられるのでしょうか?
要支援の方でも訪問診療はご利用可能です。
原則、訪問診療は、おひとりで「通院が困難な方」が対象になりますが、介護認定が必要というものではありません。
介護認定を受けていない障害の方や介護保険を利用されていない方でも訪問診療をご利用いただいております。
訪問診療の対象になるかどうかわからないければ、お気軽にご相談ください。
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訪問診療の際、薬は医療機関が持ってくるのでしょうか?
在宅医療(個人宅)の場合、薬は院外調剤薬局での処方になりますので、
診察時に医師が発行した処方箋を有効期間の4日間のうちに調剤薬局へ提出し薬を出してもらい家族が取りに行く。
または訪問調剤を利用し薬局から配送してもらうという流れになります。
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在宅医療に変えたい時、元々行っていた病院の紹介状は必要ですか?
より円滑な医療をご提供させていただくために、原則紹介状(診療情報提供書)を入手いただくことをお願いさせていただいております。
しかしながら、発行にかかる費用はご本人・ご家族様のご負担であることや、医師との関係性もあって頼みにくいなどの理由があり、回収が不可能なケースも対応は可能です。
その際は相談員による事前面談の際に状況詳細を聞き取らせていただきますので、一度ご相談ください。
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精神障害手帳の新規申請に行ったことがありません。どういった流れで申請できますか?(熱田区のケアマネージャーさんより)
精神障害手帳の新規申請には初診から6か月以上経過していることが条件になります。
場所は居住地の区役所にて申請可能です。
申請には次の書類が必要になります。
<申請に必要な書類>
精神障害手帳用の診断書
区役所で受け取り または ウェルネット名古屋からダウンロード可能
- マイナンバーがわかるもの(なければなしでも受け付けは可能)
- 印鑑(本人の印鑑。認印で可)
- 保険証
- 代理の方が申請に行く場合は代理の方の身分を証明できるもの
精神障害手帳の申請と同時に自立支援医療の申請もすることができます。診断書に現在の治療内容をしっかりと書いてもらうようにしましょう。その際に、医療機関と薬局の名称と所在地が必要となります。
受領までに約2か月ほどの期間が必要となります。
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連携を取りやすい訪問看護ステーションはどういったものですか?(北区の訪問看護師さんより)
地域や対応できる範囲にもよるため、正直一概に申し上げることは中々難しいところではあります。
最近は、在宅での輸血対応希望、急な点滴指示、土日も含めてのターミナル患者様の特別指示書の対応なども増えております。そのような場面で、スピード感をもって対応して下さる訪問看護ステーション様、患者様とそのご家族の不安なお気持ちに寄り添って下さる訪問看護師さんにはいつも感謝しています。
患者様にとってどうしたら一番良いのかを一緒に考え、細やかにご連絡をくださるステーション様はやはり連携がとりやすいですね。
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受診拒否されている精神疾患等の患者様をご紹介したいと思う際に、せっかく訪問して頂いても、鬱・パニック障害の方などは、次回お断りをされる場合があります。ご紹介をしてご迷惑をかけてしまうと思うと悩んでしまいます(港区のケアマネージャーさんより)
当院が現在介入中の患者様でも鬱・パニック障害の患者様は多数いらっしゃいます。ご質問にあるように、継続が困難となり打ち切りになった患者様もみえられますが、問題なく継続している患者様もいらっしゃいます。お悩みにならず、一度ご相談ください。
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「いつもとちょっと違う」と思った程度でも来ていただくことはできますか?
ちくさ病院ではそういったいつも患者さまのことを診られている方のによるささやかな異変の察知を重要視しています。
そういった異変を感じられた際は、夜間・休日を問わず、24時間365日いつでもまずはお気軽にご連絡ください。 -
自宅でのレントゲン検査も可能ですか?
はい、可能です。
ポータブルのレントゲン検査設備の用意があり、来院することなくご自宅で検査することができます。
しかし、機材の大きさの都合により、ご自宅の間取りによっては対応できない場合がございます。まずはお気軽にご相談ください。
訪問医療について(介護施設)
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引っ越しの予定があります。住んでいる場所が変わっても訪問を継続してもらうことは可能でしょうか(天白区のケアマネージャーさん)
引っ越し先が当院より半径16㎞以内であることと、その時にルートを組むことが可能であれば、お引越し後も対応させて頂きます。
ただし、担当医は変更となる場合もございます。
もし、当院にてご対応が困難な場合は、引き継ぎ可能な医療機関さんをご紹介させて頂きますので、一度ご相談ください。
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小規模多機能型住宅への訪問診療をお願いすることはできますか。(天白区のケアマネージャーさんより)
対応可能ですが、いくつかクリアしなければいけない条件がございます。
訪問診療は直近30日以内に自宅にて診察をしなければならないと制度で定められているため、
月に2回訪問診療に伺う場合、1回は小規模多機能型住宅にて診察、もう一回は自宅にて診察という形をとる必要があります。
また、提供する医療機関側の問題としては、診察の場所がそれぞれ違うため、診療のルートをうまく組む必要があります。
ご家族や施設の方とのお話し合いの上で、できる限りご対応させて頂きますので一度ご相談ください。
※補足
令和2年度診療報酬改定で、医療機関の退院日からサービスを利用開始した場合、サービス利用開始前30日以内に自宅で訪問診療を受けていなくても、宿泊サービス利用時に訪問診療を受けられるようにする、と一部ルールの改定がありました。
つまり、退院後すぐに小規模多機能施設に入所される場合は、初回診察は施設で可能ということになります。
診療範囲について
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引っ越しの予定があります。住んでいる場所が変わっても訪問を継続してもらうことは可能でしょうか(天白区のケアマネージャーさん)
引っ越し先が当院より半径16㎞以内であることと、その時にルートを組むことが可能であれば、お引越し後も対応させて頂きます。
ただし、担当医は変更となる場合もございます。
もし、当院にてご対応が困難な場合は、引き継ぎ可能な医療機関さんをご紹介させて頂きますので、一度ご相談ください。
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認知症・精神疾患の在宅ケアでは、どんなことをしてもらえますか?
認知症になっても住み慣れたご自宅でご家族と一緒に暮らし続けていけるようにケアします。
認知症や精神疾患に対して最新の知見を踏まえて、患者様に合った治療を総合的に行います。 -
対応可能な診療科目を教えてください
内科 / 外科 / 整形外科 / 脳神経外科 / リハビリテーション科 / 消化器内科 / 循環器内科 / 神経内科 / 腎臓内科 / 代謝・内分泌内科 / 老年内科 / 消化器外科 / 皮膚科 / アレルギー科 / 精神科
など、幅広い診療科目に対応しています。内科・精神科・皮膚科・整形外科については、専門医が在籍しています。
また、ご状況に応じて連携している専門医療機関のご紹介もいたしますので、まずお気軽にご相談ください。
対応地域について
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対応可能な地域を教えてください。
名古屋市千種区のちくさ病院を中心に、半径約16km圏内を訪問範囲としています。
近隣の千種区/東区/昭和区/瑞穂区/北区/守山区などはもちろん、その他の緑区/南区/港区/中川区/熱田区/中村区/西区/熱田区/天白区/名東区にも訪問しております。
守山区の上志段味エリア、緑区の桶狭間エリア、北区の庄内川より北のエリア、港区の稲永エリア、中川区の千音寺・戸田エリアにも訪問診療にお伺いさせていただいている患者様がおります。
市街では、愛知県尾張東部エリア(瀬戸市/長久手市/春日井市/尾張旭市/日進市東/郷町/豊明市/みよし市)や愛知県尾張西部エリア(小牧市/犬山市/一宮市/津島市/稲沢市/岩倉市/愛西市/清須市/北名古屋市/弥富市/あま市/豊山町/大治町/蟹江町)など近郊エリアも対応可能です。
その他の地域は個別にご相談に応じますので、お気軽にご相談ください。
対応体制・スタッフについて
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サービス担当者会議について質問です。医師にサービス担当者会議に参加をお願いしても良いのでしょうか。お忙しい気がして、参加依頼を躊躇してしまうことが多いです。(港区のケアマネージャーさんより)
ぜひご依頼ください。
医師も積極的に担当者会議に参加させて頂いています。
もし、他の患者さんの診察の関係で参加が難しい場合でも、事前にご確認事項等を教えて頂ければ、共有事項等を確認の上、相談員が担当者会議に参加させていただく場合もございます。
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相談員とはどんな人ですか?
ちくさ病院の相談員は、在宅医療に関わる、医師や看護師といった医療スタッフだけでなく、ケアマネージャー・医療ソーシャルワーカー(MSW)・介護ヘルパーなど各分野の専門スタッフをつなぐ存在です。
医療と介護間の円滑な連携やより密なコミュニケーションをサポートしています。
カンファレンスの日程調整といった手間な業務も請け負い、各専門スタッフの雑務による負担を最小限にいたします。「医師に直接伝えにくい…」ということも、お気軽にご相談いただけます。
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24時間・365日体制について詳しく教えてください
24時間対応可能なコールセンターを設置し、常時3名の主治医(もしくはコール医)と常時2名の往診待機医が対応できるように体制を整えています。クラウドシステムを活用した徹底的な情報共有を行っているので、共有の抜け漏れが少なく、安心しておまかせいただけます。
訪問看護ステーションについて
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訪問看護の対応時間を教えてください
訪問看護についても、24時間365日対応可能となっています。
まずは、ご相談ください。 -
訪問看護のみでもお願いできますか?
はい、おまかせください。
院内に訪問看護の専門部署を設置しているため、より柔軟な在宅医療ケアサービスをご提供できる体制を整えています。
セミナーについて
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勉強会講師の依頼について。ケアマネサロンや自身の事業所内の勉強会の講師を依頼することはできますか。(熱田区のケアマネージャーさんより)
対応可能です。
当院では「出張勉強会」ということ形で、居宅介護支援事業所事業所様や訪問看護ステーション様向けに勉強会を実施しております。
リアル、WEBどちらの形式開催可能です。
WEB形式にご不安があっても大丈夫です。しっかりとサポートさせていただきます。
下記ご希望を記入のうえ、在宅医療推進部 杉山までご連絡ください。
テーマ:
講師の希望職種(医師・看護師・理学療法士などのリハビリ職):
希望日程:
開催形式:対面orWEB
(連絡先)
ちくさ病院 在宅医療推進部 杉山
TEL:052-741-5347
mail:a.sugiyama@chikusa.or.jp
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医療的な分野の勉強会(セミナー)をお願いしたいです。依頼は可能でしょうか。(港区のケアマネージャーさんより)
当院では医師、訪問看護師、相談員による事業所向けの勉強会を実施しております。
当院のスタッフが事業所までお伺いして行う形式やWEB形式で依頼することも可能です。
勉強したいテーマや開催予定日時などに合わせて実施させて頂きますので、下記、ちくさ病院の在宅医療推進部 杉山までご連絡ください。
また、毎月、WEB勉強会をYoutubeのLIVE配信で皆様に配信しております。
メルマガや当院公式LINEにて詳細を配信しておりますのでこちらもぜひご利用ください。
勉強会(出張、WEB)依頼の問い合わせ先
在宅医療推進部 杉山
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