訪問看護ケアマネージャー
「やさしい手小幡介護支援事業所」さん、「やさしい手訪問看護かえりえ小幡」さんをご紹介します!
やさしい手小幡介護支援事業所、やさしい手訪問看護かえりえ小幡(名古屋市守山区小幡中1-33-2)
ケアマネージャー、看護師 山本さま、林さま(ケアマネージャー)、和田さま(看護師)
最近、在宅医療はどのように変わったきたと感じていますか。
和田看護師
在宅は確実に増えたと思います。
コロナの影響で面会ができないから家で看たいとか、家で看取りたいとか、そういうお考えのご家族が増えたと感じています。
以前はがんでも家で死ねないとか、家で死ぬのが怖いとかというのがあって、だから最期は病院でという方が多かったと思います。
最近では、コロナの影響もあって在宅医療を選択する方が増え、在宅でもできるんだっていうのが浸透してきた感じがします。
山本ケアマネージャー
私は介護保険ができて4年くらいのときにケアマネージャーになりましたが、その当時は、医師も介護保険のことを理解されていない印象がありました。
病院にも電話しづらかったですし、訪問診療をやってくれる先生も凄く少なかったです。
今はそれが凄く緩和されてきているというか、凄く気軽に連絡できるようになったなーと強く感じますね。
和田看護師
確かに。
私が病院にいたときは介護保険の周知がなかったです。
在宅に帰るときも、とりあえず「帰しちゃえー!」みたいな感じだったので、その後の生活を全然考えていなかったし、介護保険は払っているけど、どうやって使うかも知りませんでした。
林ケアマネージャー
病院の看護師さんに、家に帰ってからのことを相談する機会がなかったので、そこが凄く変わったなーと思いますね。
大塚
当時はカンファレンスとかはなかったんですか?
林ケアマネージャー
カンファレンスはあっても、現場で関わっている看護師さんとお話しする機会がなかった。早いところは住宅改修とかで理学療法士さん、作業療法士さんが家屋調査に来てくれたりするところもありましたが、ごく一部でした。
リハビリテーション病院という名前がついているところだけがやってくれているという印象でしたね。
和田看護師
「退院調整看護師」というのも最近ですよね。
今まではメディカルソーシャルワーカーさんがいただけで。
いまのように看護師が調整することはなかったように思います。
大塚
今は確かに、どうやって生活を組み立てていくのかみたいな、かなり突っ込んだ内容のカンファレンスが当たり前になっていますよね。
以前と比べて、開業医の先生も対応が変わりましたか?
山本ケアマネージャー
以前は開業医の先生に、「この人が介護認定を受けるから、先生に『主治医意見書』というものを書いてもらわないといけないので、書いてください」と連絡をしていました。
今は当たり前に周知されているし、連絡するまでもなく書いてくださっていると思うので、本当に制度の周知が凄く進んだ十数年だったなーって思いますね。
大塚
在宅専門のクリニックさんが守山区にでき始めたのは何年前くらいからですか?
和田看護師
最近じゃないかなー。
一部老舗のクリニックさんもありますが、訪問診療医っていうのは本当に少なくて、「往診」をしますという所が多かったですね。
かかりつけの開業医さんが「往診」に行くみたいな。「訪問診療」じゃなかった。
以前からやってたかもしれないけど、「訪問診療」っていう括りが最近な気がします。
往診は診療時間外に来る感じなので、外来診察中は往診に来てもらえないですよね。
それで、救急車を呼ばざるを得なかったという経験が私もあります。
そういうことを思うと、訪問診療の方が患者さんにとってはリアルタイムに対応してもらえる場所なんだろうなって思います。
ちくさ病院との連携を取る中で印象に残っているエピソード
和田看護師
困難なターミナル事例を診てもらったことが印象に残っています。
凄く丁寧に対応してもらったなって思います。
対応も早かったし、最終的には主治医ではなかったですけど、緊急できてくれた先生も(ちくさ病院は満床だったが)入院先を一生けんめい探してくれました。
林ケアマネージャー
独居で、いわゆるガン末期の方で、なるべく家に居たいというご希望のあるかたでした。
その意向に寄り添って、在宅期間をなんとか引き延ばしていたのですが、いざもう無理だから入院したいと音をあげたときに、先生がすぐに来てくださって、1月の正月明けてすぐだったんですけど、先生がその場で色々な病院に掛け合ってくださった。
和田看護師
結果的には、徳洲会に入院することができました。
緩和病棟には入れなかったのですが、ひとまず入院をさせてもらえるような段取りまでしてくださり、凄い感謝しましたよね。
林ケアマネージャー
しましたね。我々にはそんな手段方法がないので。
和田看護師
独居でもあったし、不安が強すぎて、不安の訴えも多かったから、その都度対応もしてもらったし、とっても助かりました。
林ケアマネージャー
それまでは月一で通院をしていましたが、正直、そういった症状に対してはあまり対応して下さらなかったので、本人もあまり煮え切らない感じで帰ってこられたりという状態がずっと続いていました。
通院が大変になってきたので、訪問診療をお願いして、週一回来てくれるようになって、何かあれば、都度訪看さんを経由して病院に相談をして、っていうのができて…
和田看護師
支援のプロセスの間で凄く体調が悪くなったりとかして、気持ちも落ちてしまったりして、本人の「なんでこうなるんだろう」っていうところに病院だと、「そんなの当り前」だから、痛み止めを飲んで様子を見て下さいとか、そんなんで終わってしまいます。
だけど、そのプロセスをちゃんと理解して、その都度、ゆっくりと本人の話を聞いてくださった。
正直、手のかからない患者さんではなかったけど、根気よくじっくり話を聞いてくださったなーと思います。
基本、ちくさ病院の先生は優しくて、他の患者さんでもいつも帰るときに先生が「またね」ってタッチをしてくれて、「80年生きてきてそんなことしてもらったことがなかった!」、「すっごく嬉しかった!」と言っている患者さんもいらっしゃって、そういうちょっとしたことができる先生が揃っていてこちらも安心してお任せができるなと思っています。
山本ケアマネージャー
最近、病院に通っている利用者さんがよく言うのが、
「最近のお医者さんは電カルばかり見て、全く自分のことをみていない。顔も見ないし、話も聞かない。聴診器もあててくれない。」というのを仰る方が凄く多くて、そういう診察と比べちゃうとやっぱりしっかり話を聞いてもらえる訪問診療が安心だなーって思っちゃいますよね。
在宅医療を選択しづらい環境にいる人たちについて
和田看護師
そもそも在宅医療をどうやって受けたらいいの?っていう患者さんもいますよね。
ケアマネがついていて、訪問看護も頼んでいて…みたいな、そういった介護系のサービスをなにかしら受けている人は案内してもらえますが、一方で「介護難民」という人も結構いらっしゃると思っていて、動けない集合住宅とかで、どうしたら良いかわからない高齢者の方って凄く多いですよね。
死にそうなのにどうしたらいいのかわからない人とかに何とかアプローチできないものかというのはずっと思っています。
救いを求めていない人もいるとは思いますけど、救いの手を求めているのに誰にも差し伸べてもらえない人もたくさんいるはずで、そういう人たちを救いたいっていう気持ちは強いです。
コロナ禍で頑張っている患者さんとご家族に一言
和田看護師
困っていること、悩んでいることを言い出せない方に向けて伝えたいんですけど、みなさんは決して独りじゃないし、いつでもご支援するので、勇気をもってSOSを出して下さい。本当は気軽にSOSを出せる環境ができると良いんですけどね。ただ、助け合える環境はきちんとあるよとお伝えしたいですね。
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ご利用者さまについて
特徴:守山区の小幡駅から歩いて5分ほどの閑静な住宅地、地主さんが多く、立派なお宅の多いエリアにある事業所です。
居宅支援事業所と訪問看護とが併設しており、それぞれ単独での依頼よりも、居宅と訪問看護セットでの依頼が多く、旭労災さん、東部医療センター、木村病院、東海病院など、病院からの依頼も多いのが特徴です。
やさしい手小幡介護支援事業所は、ケアマネージャー5名(主任ケアマネ2名)で活動しています。
社会福祉士が2名、介護福祉士が2名、看護師が1名とそれぞれが得意分野をしっかりともっています。
対象エリアは、守山区、名東区、千種区、尾張旭市の一部になります。
やさしい手訪問看護かえりえ小幡は、女性のみのステーションになります。
スタッフは、困っている人を放っておけないお人よしのスタッフが多く、訪問看護の枠を超えて、利用者さんのことを真剣に考えられることが強みの一つでもあります。
訪問エリアは、西区、北区、名東区、千種区、尾張旭市になりますが、ステーションから30分圏内であれば訪問可能です。