よくある質問
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ご家族と連携し自然な看取りを支援
■ 基本情報
年齢・性別:96歳・男性
居住地:名古屋市守山区(看護小規模多機能型居住施設を利用)
家族構成:長男(名古屋市東区)、長女(守山区)
保険情報:後期高齢者医療(1割負担)、福祉給付金資格者証
介護保険:要介護5(1割負担)■ 経過と訪問診療導入の背景
2022年7月、意識障害にて救急搬送され、脳梗塞・誤嚥性肺炎・胸膜炎と診断され入院となった。
治療により意識はある程度回復したが、以下のような後遺症が残存した。
- 右半身の不全麻痺
- 嚥下障害
- 発語困難
経口摂取は困難であり、経鼻経管栄養(NGチューブ)による栄養管理を開始した。退院後は看護小規模多機能型居住施設に入所し、同時に訪問診療を希望されたため、2022年10月より当院にて訪問診療を開始した。
■ 療養方針
- 脳梗塞後遺症への対応(右半身麻痺・発語困難・嚥下障害)
- 誤嚥性肺炎の再発を防ぐための栄養管理の見直し
月2回の訪問診療を継続し、体調変化に注意を払いながら経過観察を行っていた。
■ 実施していた医療処置
- NGチューブ管理
- 吸引
■ 家族との話し合いと看取り
2022年末、当院医師よりご長男へ病状説明を行い、今後の方針について確認した。
ご家族の意向として、延命的処置(胃ろう造設やCVポート設置など)は行わず、抹消点滴のみ継続し、自然なかたちで経過を見守る方針であることを確認した。
その後、2023年1月下旬、訪問看護師より呼吸停止の連絡があり、当院医師が訪問のうえ死亡確認を行った。看多機と連携しながら、最期までご本人・ご家族の意向に寄り添った支援を実施することができた事例である。
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